プロフィール
概要
戦国無双Chronicleシリーズの主人公。
名前・性別・顔・体型・髪・音声・家紋・無双奥義中の漢字を選択可。
戦国無双Chronicle3ではゲーム中に性別の変更も可能となっている。
なおプレイヤーが好きな名前や顔を設定できるエディットキャラクターである以上、イベントシーン等で名前を呼ばれる事はなく、通称である「歴戦の勇士」等に置き換えられている。
デフォルトでは、それぞれ男性が太陽、女性が月と星を意匠化されたアクセサリーや家紋、それに武器を用いている。
Chronicle3では大幅にデザイン変更されたが、女主人公の月モチーフの髪飾りは引き続いて使用されている。
また無双シリーズや討鬼伝のエディットでも同じ髪型が使用できるため、同作をプレイしていない人にも意外と馴染み深いものとなっている。
レア武器は男性用の大太刀が七代伊坐那岐と天裂禍津日刀、女性用の双剣が弐天伊坐那美と地裂瀬織津剣。
条件を満たせば、一般武将用の刀、槍、薙刀なども使用できるように。
歴戦の勇士の名の通り、並み居る有名武将の中に於いても、特に武勇に優れた存在として、周囲からは一目置かれ、広い人脈を含め、様々な面で頼りとされている。
史実ルートひとつとってみても信長の側近、秀吉の腹心、また天下人となった徳川家康に対して堂々と苦言を呈したり、戦国最強である本多忠勝からは好敵手として扱われるなど、かなりの大物ぶりを発揮する。
ルートによっては本編の主人公である真田幸村と共に東軍の本陣へ突入したりと、かなり熱い展開を繰り広げる。
ナンバリングやルートごとに立ち位置が若干異なるが、シリーズを通して竹中半兵衛とは浅からぬ関わりを持つことに。
特にChronicle3では主人公の目的を知る唯一の人物となっており、理解者であるような態度を見せる。
また毛利元就から歴史事変についてレクチャーを受けている描写も見られ、阿国との関係性も含め、架空の英雄というより、一歩遠のいた立場から歴史を見守っているとする向きもある。
プレイの仕方にもよるが、Chronicle2ndからの登場となった藤堂高虎、井伊直虎に対しては、草創期から天下泰平まで、ほぼ生涯を通して関わりを持つこととなる。
その他のキャラクターについても、戦死・病死を問わず、多くの死を看取り、想いを託されるのも彼(彼女)の特徴のひとつとなる。
古くは河越夜戦から大阪の陣まで、実に八十年近くを戦い抜くため、年齢については明らかとされていない。
これは他の無双武将にもいえることだが、比較的、歴史の流れに沿って、登場及び退場となるChronicleシリーズに於いて、デフォルトの状態で全ての戦場に出撃できるのは彼(彼女)だけである。
(美女決定戦など性別によって出撃できないMAPも用意されてはいるが)
Chronicle、Chronicle2ndに於いて、石田三成に「(島左近の)古馴染み」「俺が生まれる頃より名の知られた高名な戦さ人」と評されることがあるので、実際はかなりの年齢になると思われる。
しかし最も古い年代から関わることになる北条ルートに於いては、氏康の息子である北条氏政・氏照兄弟、成田氏長の娘・甲斐からは弟(妹)として扱われるなど、その設定には謎(矛盾?)も多い。
上記のとおり、敵味方を問わず、ほとんどの無双武将から敬意を抱かれることとなるが、浅井ルートに於ける遠藤直経、斎藤龍興、武田ルートに於ける武田勝頼、毛利ルートに於ける毛利隆元、北条ルートに於ける北条氏政・氏照、真田ルートに於ける真田昌幸(幸村と信之の父)など、一部のモブ将たちからも高く評価され、同志・盟友扱いを受けていることが多い。
また彼等の多くが主人公に想いを託して散っていく様は圧巻である。
しかしChronicle3では無双武将の増加に伴い、物語を彩っていた彼らの描写が大幅に減ってしまった。
その代わり、半兵衛と共に泰平を導ける三人の男を探すという、美濃の斎藤道三の依頼を受け、天下を見定める役目を負っている設定となっている。
ある一定以上の条件をクリアすると、全ての戦場で無双武将が使用可能となり、彼(彼女)自身は無双武将の武器を使えるようになる。(ただし武器自体が体のギミックとなっている風魔小太郎を除く)
また友好度が親密になると、称賛・救援・敵邂逅などの台詞が親しげなものに変化する。
特に相手が異性であると、キャラクターによっては想いを寄せているかのような反応を示すものも存在するため、無双武将とのカップリング描写も多い。
キャラクター性能
パラメーターはさておき、どちらも破格の武器性能を誇る。歴戦の勇士の面目躍如といったところか。
それぞれ専用武器は男性は大太刀と火縄銃、女性は双剣となっている。
Chronicle3以降は男女兼用となった(それ以前だと戦国無双4の流浪演武で既に実装されているが)。
大太刀の場合、騎乗状態からの火縄連射が非常に便利なのと、チャージ攻撃のほとんどが軒並み高性能を誇る。特殊技は効果も申し分ない上、発生から終わりまでほとんど隙がないため、キャンセルにも利用できる。
Chronicle3以降は神速攻撃が搭載されたこともあり、それに伴い若干弱体化されたが、それでも横槍を受けずらく、リーチもあるため俄然強い。
ただし神速攻撃を最後まで出し切ってしまうと、硬直時間の長さのため、思わぬ反撃を喰らいやすい。それだけは注意すべきところ。
双剣は珍しい通常攻撃タイプで、リーチは短めだが、広範囲をカバーするため、安定した運用が可能。
さらに無双ゲージが一本溜まった状態での特殊技が強力極まりない。
仮に属性が一つでも載っていれば、強制的にそれを発動させてしまい、さらに攻撃力までアップしてしまう。
双剣は元々炎と氷の属性を持っているため、使用する武器性能によっては、属性てんこ盛りのとんでもないことになりうる。
属性によっては、難易度・地獄の超強化ゾーンですら、紙切れ同然となることも…。
余談
戦国無双Chronicle3に於いては、「強き想いが歴史を動かす」というコンセプト故にか、メタ発言・及び行動が多々としてある。
先の未来で会うはずの阿国と、別のルートでの過去で出会った際に(本来ではあれば初対面にも関わらず)久しぶりといわれたり、過去に戻ってイベントを見返すと、若干、内容が変化することがある。
また策が外れて、悲劇が訪れる結末をあらかじめ知っているような素振りを見せたり、ずっと先の未来で諭した内容を無双武将が覚えていたりと、プレイヤーの化身でありながら、その行動には謎も多く残されている。
先二作は過去に戻ってやり直す、ループしているという設定の線引きが曖昧であったものの、Chronicle3に於いては歴史のifの先にあるものの大半が、新たな悲劇の幕開けとなり、それを回避する形でエンディングを迎えられる。
明智ルートの「偶然性」など、彼(彼女)自身が積極的に介入しているイベントも存在する。
掛け替えのない仲間を失うなど、一度、悲劇的な結末を迎えた上で、それを回避するため、過去に遡るという一連の流れは、同社の乙女ゲーム遙かなる時空の中で3以降のシリーズに搭載された運命上書きシステムに近い。
同社のスマホ用ゲーム戦国無双シュートに於いても、ほぼ同モデルが主人公のアバターとして使用されているが、その人気投票に於いて(女主人公が)なんと五位を獲得した。
しかもランキング上位キャラクターの中で、唯一の女性キャラとなっている。
人気投票参加は、石田三成役の竹本英史氏の希望を受けた形で、鯉沼プロデューサーの鶴の一声で実現したものであり、本来はその候補にすら上がっていなかったことを踏まえると感慨深い。
ちなみに同氏は「僕はChronicleシリーズの女主人公のビジュアルが好きなんですけど、投票する事は可能でしょうか?」等、彼好みのキャラクター造形であると発言し、会場を沸かせた。
参考リンク:『戦国無双 Chronicle 3』完成発表会&囲み取材の模様をレポート!