概要
戦争やテロなどの紛争や、自然・人為による災害などが発生した際に、国民の生命や国の財産を守るため、速やかな避難や被災者の救助、終結後の復旧活動によって、被害を最小化させるための、民間レベルの活動のことである。
戦争・テロに関しては、武力を行使した直接的な侵略だけではなく、新聞社やテレビ局などのマスコミといった主要メディアを乗っ取り、プロパガンダ(宣伝)工作や情報操作を行うことで、国民の愛国心や国防意識を失わせて、国の乗っ取りを謀る間接的な侵略に対する、民間レベルの対策まで含まれる。
永世中立国の立場をとっているスイスでは、国民の国防意識を向上させるために、政府がこれらの活動について具体的に解説された書籍を発行し、全スイス国民に配布している。
日本においても、『あらゆる危険から身をまもる 民間防衛』のタイトルで、2003年に日本語翻訳され発行された。
戦後に長らくおろそかにされていた国防に関して、非常に現実的な解説がされていることから、あらゆるメディアで話題になり、インターネット上では特に参考にされている。