概要
1951年設立。近畿2府4県(大阪府,京都府,兵庫県,奈良県,滋賀県,和歌山県)の他に、福井県南部の一部地域を事業区域としている電力会社。難工事の末完成した「黒四」の通称で知られる黒部川ダムと、福井県に3つの原子力発電所を保有している。東日本大震災以前は、発電量の約半分を原子力で賄っていてCMでも「関西の電気の約半分は原子力」とPRするほどだった。
鉄道事業
関西電力は扇沢~黒部ダム約6kmで今や珍しいトロリーバスを運行する鉄道会社でもある。この路線は元々黒部ダム建設を目的に黒部峡谷鉄道(かつては直営だったが現在は子会社)とともに建設されたものであり、現在では日本唯一の「旅客鉄道を運行する電力会社」となっている。(かつては世界的にも電力事業と鉄道事業の兼業は珍しくなく、この会社の前身も現在の山陽電気鉄道、京福電気鉄道にあたる路線を保有していた。)
通信事業
子会社のケイ・オプティコムが提供する光ファイバによるインターネット接続サービス「eo光」と、KDDI(au)及びNTTドコモの携帯電話網を用いたMVNOサービス「mineo」を提供している。
全国的には光ファイバのシェアはフレッツ光が圧倒的だが、その例外がeo光であり、NTTのシェアを上回っている府県もある。またmineoはサービス開始当時唯一のKDDI系MVNOであったが、その後NTTドコモのMVNOも提供を開始している。
かつてはADSLやPHSも提供していた。