CV:小林沙苗
概要
新国連・人類軍のファフナー・ベイバロン・モデルのパイロットを務める赤毛の少女。
アイルランドのダブリン出身。数年前に故郷をフェストゥムに滅ぼされ、日野道生に救われてから、自身の死に場所を求めて各地を転戦していた。
人類軍では命令されたことだけを実行する機械のような人間として振る舞っていたが、内心は死に別れた仲間のことを全て記憶しており、その優しさからずっと苦しんでいた。
人類軍の命令により竜宮島を消し去る任に就き、自爆を試みるも真壁一騎の説得でアルヴィスに投降。
以後は一騎達と同じ学校に通い、竜宮島のファフナーパイロットとして生きることとなる。
血の繋がらない我が子を亡くした羽佐間容子に引き取られ、自分を娘として受け入れようとする容子に当初は戸惑っていたが、徐々に心を開いていく。また、羽佐間家の犬のショコラを愛情をもって厳しく躾け直し、パートナーと呼べる仲になった。
劇場版
髪型がロングヘアになった。容子と正式に養子縁組をして、羽佐間カノンに改名。良好な母娘関係を築いている。生徒会に所属し副会長を務めるなど学校生活にもなじんでいる。ファフナー・ノートゥング・モデル「マークドライツェン」に搭乗し、戦闘中に末期の同化現象で全身が結晶化するも、同化を引き受けた一騎によって事なきを得た。
2期『EXODUS』
再び髪が短くなった。前線を退いて工学の道に進み、また新人パイロットの教官としても働いている。
想い人の一騎を戦わせないよう奔走するが、アザゼル型の脅威・新たなミールの接近など緊迫する一方の情勢に対し、島と人類の希望を守るために島外派遣を決心した一騎を止めることはできず、涙ながらに送り出すしかなかった。
その後、新たな力と引き換えに自らの肉体が変貌することに耐えられず士気を下げる後輩パイロットを前に、彼らを勇気づけるべく要咲良と共にレギュラーパイロット復帰を果たす。
そしてカノンにも新たな力が発現し、かつては自分で選ぶことを放棄していた彼女が、機体に表示された複数の未来のうち、ひとつを選ぶ責務を負うことになってしまった。
責務を負うにあたり、自身の体重が減少していき、複数の未来で戦い続けた結果、最終的には体重が「000.021kg」となり、未来と仲間を救う為に、義姉の翔子の灯篭を流した後、自宅に戻った後に服装を着替え、喫茶店(一騎が映画や2期序盤で働いていた)に趣いて養母(包が残された場所は羽佐間家)と真壁一騎宛(と思われる/包が残された場所は喫茶店の机)に帽子と共に飴玉の包に短い言葉を書き残して消滅した。
人間関係
彼にほのかな想いを抱いていた節があるが、本人に言われた通りコードネームではなく名前で呼び始めた矢先に、彼は変わらず想い続けていた幼馴染と再会を果たす。
恩人であり、秘かな想いを持つ。しかし、遠見真矢と同様にそれを伝えるつもりはない。何故か一騎は悪気なくカノンを翻弄する発言が多く、近藤剣司に「あんま、カノンいじめんなよ」と窘められている。
直接の面識は無いが、戸籍上の義理の姉。
カノンが着ているワンピースや浴衣は翔子のものである。
一期において、咲良が戦闘中同化されかけた際はためらいを見せつつも人類軍時代と同様、冷静に「処理」を行おうとした。結果的には剣司らに止められ、咲良も無事であったため未遂となった。戦闘後、そのことについてカノンは咲良に謝罪したが咲良からは「自分も同じ立場ならそうしていた」と言われる。以後、2人の仲は友好であり、2人で会話や行動を一緒に行うことも多い。