本名は、ジェームズ・モリアーティ。
因みに兄のモリアーティ大佐の名前もジェームズである。
三人兄弟で兄は軍人、弟は田舎の駅長を務めている。
コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』シリーズに登場するキャラクター。
シャーロック・ホームズと並ぶ高い知能を持つ元数学教授という表の姿とその高い知能を駆使し、自らの手を汚すことなく犯罪を成功させる犯罪組織の頭領という裏の姿を持つ男。
長身で、長年机に向って学問に打ちこんできたせいか猫背である。
ホームズ曰く「犯罪界のナポレオン」で、部下にセバスチャン・モーラン大佐ほか、有能な犯罪者を抱えているロンドン第一の危険な人物であるが、スコットランド・ヤードのアレック・マクドナルド警部の言によれば警察内でホームズに犯罪者扱いされる教授を気の毒がる声が多いとされる程に疑惑の目を向けられておらず、教授を訪問した警部は帰りを見送った教授の姿を厳しい世間に出て行く息子を見守る父親の様だったと語るほどだった。最後の事件の後でも教授の事は謎に包まれている部分が多かったとされる。
ホームズは教授と面と向かって会った事は二度しか無かったが、彼を一度敗北させた人物でもあり、最後の事件の折にホームズが彼を倒す事が出来れば自分の命を無くしても良いとワトソンに語るまでにその打倒を目指した人物で、それ故に目的を達した後はある種の完全燃焼をしたらしく、教授が死んだ後のロンドンは実に退屈な街になったとホームズはぼやいている。
シャーロックホームズシリーズを終了させたかった作者のコナン・ドイルが、『最後の事件』でホームズと相打ちさせるために作ったキャラクターだと言われている。そのため、シャーロッキアンの間でも『最後の事件』の評価は分かれ、『恐怖の谷』でも出番があるが、明らかにストーリーに矛盾が生じている。そしてセルロイドのように薄いキャラだった前者の作品に比べ、登場はしないものの後者の作品の方が存在感は圧倒的である。
なお、パロディ作品では、単にホームズの家庭教師だっただけの善良なおじさんで、ホームズがコカイン中毒で妄想に苦しみ、フロイトによる治療を受けた、という有名な話もある。
なお、pixivでは、ジャームズ・モリアーティを元ネタとした『名探偵ホームズ』のモリアーティ教授のイラストがほとんどである。
モリアーティ教頭(シャーロック ホームズ)
声:江原正士 ゴドフリー・ノートン先生 、 バーニコット 、 アロイシャス・ガルシアの声の担当も彼。
人形劇シャーロック ホームズのキャラクター。第1回の放送から登場している(全話登場しているわけではない)。
ビートン校の教頭先生。左右非対称の顔つきで、優しさと厳しさの二面性を備えている。生徒のことは本名で呼ぶことが多い。ワトソンの場合は、ジョン・ヘイミッシュ・ワトソンと。
無実の罪をかぶろうとしたワトソンに「やっていないならやっていないと正直に言うべきだ。流されてはいかん」と諭したり謹慎処分を改めたりしている。シャーロックホームズの証拠探しに協力したり、「せっかくだから彼の話を聴いてみてはどうです?」とシャーロックホームズの頭の良さを認め、マクドナルド刑事に交渉したりと、彼らの味方のようなポジションに立つこともある。
ただし、規則には厳しく、秀でた個性は認めないところもある。教育方針の異なる校長先生とシャーロックホームズを追い出すために真実を捻じ曲げようとした。
目論みがばれてしまい、ライヘンバッハ研究所に異動された。
モリアーティ教授(名探偵ホームズ)
声:大塚周夫
アニメ『名探偵ホームズ』のキャラクター。主要キャラクターでありながら初登場は第2話。
コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』のジェームズ・モリアーティをモデルとするが、原作のような高い知能を持つ天才犯罪者ではなく、間抜けな知能犯といった感じである。だが、彼も英国紳士のひとりであり、マダム・ハドソンや女性にはきわめて丁寧に接する、というか、事実上の主役といってもさしつかえない。ちなみに彼曰く「殺人は一回も成功した試しがない」らしい。
日本版でのキャラクターを造形した宮崎駿氏曰く「天才と超人のあいのこですよね。バイタリティが凄い」。
スチームカーやプテラノドン型飛行機などのメカを用いる。
外見は、紫色の狼っぽい犬で、白いシルクハットにマント、モノクルといった格好。
トッドとスマイリーという部下がいる。余談だがトッドとスマイリーの二人(?)はモリアーティ教授の部下になる前(第1話)は海賊であったため、スマイリーの兄貴分であるトッドの台詞には海の男が云々という言葉が見受けられる。