概要
「私が美しいと感じたものは、最早すべて私のものなのだ」
- 身長:2m~55m
- 体重:100㎏~4万3千t
- 別名:怪宇宙人
- 出身:不明
- CV:青野武
ウルトラマンダイナ12 「怪盗ヒマラ」 に登場。
宇宙を放浪しながら自ら美しいと思ったものを何でも盗んでいく怪盗宇宙人。
あくまでも「美しいものを盗む」ことが目的である為、星そのものを侵略する気は一切なく
そう言った暴力や侵略行為は野蛮だとして嫌悪する怪盗らしい美学を持つ。
今回は降り立った地球の様々な物を盗み、最後は地球の夕焼けの美しさに惚れ込み夕陽に染まった街ごと盗み出すことを画策する。
言動や立ち振る舞いは往年の怪盗キャラに準じた紳士的で優雅なもので、かつ自らの犯行をあえて見せつける自信家でもある。
街を奪う際はわざわざ防衛軍であるスーパーGUTSに堂々と予告状を送りつけると透明な赤いシートのようなものを数枚空に放り出し、街を丸ごと包み込んで縮小させ豪快に盗み出してしまう。
その後も同様の手口で次々と街の各ブロックを盗み続け、特性の木箱にジオラマとして鑑賞できるようにしていた。
しかし、盗み出した後は中にいる街の住人達は不要として後で宇宙空間に捨ててしまう予定でもあり、自分にとって価値のない物には冷酷な一面も見せる。
また、パトロール中のアスカ・シンの前に自ら姿を現した際は一目で彼がダイナであることを見抜く洞察眼も見せつけ、悠々とテレポートで翻弄しながら最後にはアスカと同行していたカリヤ隊員も怪光線によってジオラマの中に閉じ込めてしまうのだった。
……ここまでならば、普通に威厳と優雅さと大胆不敵さを兼ね備えた強敵のように見えるのだが、
問題は後半からだった。
「あぁ…美しい…」(夕焼けのジオラマを眺めながら)
ハックションッ!!>
「ンギハァァッ!?」ビクゥッ
地球での隠れ家にしていた場所は、専用の宇宙船でも秘密基地でもなく、
なんと普通のビルの屋上にある一室。
宇宙船そのものもかなり小さく(そのうえ子供の玩具みたいな見た目)普段はビルの給水タンクに偽装させていた。
そこにコソコソと隠れながら、ビルの従業人に見つからないようひっそり盗品を眺めながら息を潜めていた。
一方のアスカとカリヤも、自分たちが木箱の中に閉じ込められている事に気付き内部から車両「ゼレット」のレーザー光線で穴を開け、
そのエネルギー反応を本部がキャッチしたことで居場所もあぶりだされてしまった。
その後隊員たちとの(結構ほのぼのとした)銃撃戦の末、最終的に巨大化した幻影で脅かすも、木箱からダイナに変身したアスカが脱出しそのまま幻影ヒマラの体内に侵入。
内部にも異空間が存在し、地球で奪った様々のもの(二宮金次郎・モアイ・信楽焼きの狸など。夕焼け以外の美的センスどうなってんだ)を展示した「ヒマラワールド」にてヒマラ本体と遂に直接対決となった。
……が、彼は弱かった。 それはもう弱かった。
言ってしまえば有効な戦闘力は格闘戦とテレポートだけで、最初こそテレポート能力で翻弄して得意げに指パッチンをしながら攻撃を決めるものの、
自分で集めた盗品に光線が当たって狼狽したり信楽焼きをパンチの盾にされて悶絶。
額から出す怪光線は、カッコつけるためなのか本当に必要なのかは不明だが予備動作が異様に長く隙だらけな為その間に顔面に拳骨を食らい、
続けて出したヒョロヒョロの電撃光線もあっさりバリアで跳ね返され自分が痺れる始末。
ホントに前半のカリスマはどこ行った。
トドメに最初のお返しとばかりにダイナから指パッチン付きアッパーカットを食らい、ヒマラワールドから飛び出して宇宙船にホールインワン。
丁度予定していた脱出時間になった為、そのまま宇宙に逃げ帰っていった。
と、このように最初こそ威厳のある悪役に見せかけて、その実ダイナでは恒例のギャグ回担当であった。(その為最後も倒されることなくちゃっかり生き延びている)
当初の優雅な立ち振る舞いからの中盤からのコミカルなギャップ、本人のマヌケさから所謂憎めない悪役として、視聴者からの人気も高い。
余談
何気に専用BGMも持ってたりする。