概要
アニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』2ndseasonにおいて
ヒロインの1人島村卯月が、23話にて初めて「等身大の女の子」として発したセリフである。
親記事である本人の項目にもこの発言に関する詳細な記述があるため本記事は23話の該当発言に絞って記載する。
23話までのあらすじ(アニメのネタバレを多く含みます。閲覧注意。)
20話以降、少しづつ精神的に追い詰められていった島村卯月は大事な時期であるにも関わらず、シンデレラプロジェクトのメンバーやプロデューサーに対して引け目を感じて距離をとるようになっていた。
そして22話Cパートにて小日向美穂との仕事が思うように上手くいかず、休憩中に来たプロデューサーの頭を下げる姿を見て抱えていた爆弾が爆発。
ともすれば、「卯月に掛かっていたシンデレラの魔法が解ける」ともいえる。
その結果23話冒頭にてプロデューサーに「養成所でやり直したい」というほど追い詰められてしまっていた。
この時プロデューサーは卯月が養成所に行くことに懐疑的ではあったが、(卯月も表面上は)台詞と表情が明るかったため断ることが出来ず(表面上わかりにくいが)渋々承諾した。
そしてニュージェネレーションズ以外のメンバーも懐疑的ではあったが「卯月を信じて待つ」スタンスを取っていた。
Aパートでは養成所で笑顔で1日中ステップの練習を行っていた。
その後渋谷凛から電話が掛かってきた際、一度電話にでなかったが2度目の電話にて「また凛ちゃん達と歌えるように私頑張りますから」と返答していた。
(しかしNO MAKE23話にて小日向美穂からの電話には一切出なかったことが判明。)
だが2日目には笑顔ではなく真剣な表情でステップを踏んでいた。
プロデューサーが来たときに「小日向美穂との活動の代理として三村かな子行っている」と聞いたとき、「かな子ちゃんなら大丈夫です。」と言って全く焦りを見せていなかった。
(同じくかな子の出演するとときら学園の街頭インタビューの代理は神崎蘭子が務めていた。)
それからしばらく経って本田未央が電話を掛けて「(卯月の)顔が見たい。」と言ったとき、「(来なくて)いいです!」と強く言った後「大丈夫です」と拒絶する反応を見せていた。
その結果二人が初めて卯月が精神的に追い詰められていることを知った。
(しかしこの時は個別活動が原因であると考えており、劇中で凛と未央は「意外と(ストレスを)抱え込むタイプである」と認識していた。※1)
プロデューサーが打開策としてクリスマスライブを提案、しかしここで卯月は「二人に迷惑がかかるから。」と22話Cパートでプロデューサーの言った『調子が悪い』隠れ蓑に断ってしまう。
その影響で凛はトライアドプリムスに集中することが出来なくなっていた。しかしメンバーである奈緒と加蓮から背中を押され、卯月に会うべくプロデューサーから養成所へ向かう決意をした。
そしてその意思を聞いたプロデューサーは凛に養成所の地図を渡され(この時凛が「こちらに任せてくださいって、言わないんだ」のセリフに対し「あの時(7話)とは違います」と返した。)、未央と共に養成所へ向かった。
そこで卯月は鏡を見ることなく項垂れていた。
Bパートにて卯月は2人に仕事にこなくなった理由を「自信がないから」と答え、「そのときが来たら、」と、明確な期限のないセリフを返した。
さらに「もしかしたら、アイドルになるのちょっぴり早かったのかな、なんて・・・・そうです、きっと早かったんです。私にはお城の舞踏会なんてまだ・・・」とアイドルとして活動できない事と舞踏会へ参加したくない事を2人に伝えた。
その直後に「皆から遅れちゃうけどいつかきっとキラキラしたアイドルに―――」と支離滅裂なセリフで有耶無耶にしようとして凛から「誤魔化さないでよ!」と叱責され、【卯月と凛の、思い出の場所】である第1話の公園に連れて行かれた。
(このシーンの間に武内Pは美城常務から「卯月を切り捨てろ」と命令されている。※2)
公園にて凛からは「逃げないでよ!ウソの笑顔なんて見たくない!!」「トライアドに参加する時の笑顔はウソだったの!?」と怒りの感情をぶつけられ、辛い表情で「今のアンタを信じられない」と言われてしまう。
そして未央から「何でも言ってよ、しまむー」と促され、卯月は抱えていた本当の気持ちを語ち始めた。(※3)
卯月は最初に自分が笑っておらず「嘘の笑顔」をしていたことに気付く。その後に舞踏会へむけて「キラキラ」したいと願っていたが、卯月はたった1人「夢を叶えてしまっていた」。そのために「キラキラした何かを見つけられない事への恐怖」があることをはっきりと口にした。(※4)そして…
「プロデューサーさんは、私の良いところは『笑顔』だ、って…。だけど、だけど……」
「『笑顔』なんて、『笑う』なんて、誰でも出来るもん…!」
「何にもない…私には何にも…。」
卯月の心の奥底にあったのは、可能性をみつけられない未来への恐怖と、何も持っていない自分への絶望でした。
その言葉を口にして大粒の涙を流す卯月に対して凛は
「誰でも出来るなんて言わないでよ…踏み出したんだよ?自分も輝けるかもって。あの時の卯月の笑顔がキラキラで眩しかったから…あの笑顔があったから…私…」
と1話の「笑顔」を思い浮かべながらアイドルになるきっかけを与えられた事に感謝している。
未央からは
「しまむー、前にさ、私が逃げちゃった時も、ずっと待っててくれたじゃん?なんかね、安心してた。しまむーどんな時も笑って、頑張りますって言ってくれるって。そんなわけないよね…ごめんね。気づけなくて」
と7話でアイドルを辞めると宣言した時、それでも戻ってくるまで待っていてくれたことに感謝の気持ちを告げ、そんな卯月に根拠のない安心感を抱いていたことに謝罪をした。
そして卯月の本心を知ったうえで「私たちさ、もう一度友達になろうよ…今から!」と提案するのだった。
その後(午後6時頃だと思われる)に未央は卯月に「帰るね」と告げ、凛は「待ってるから」と涙ぐみながら卯月へ告げてその場を後にするのだった。
それから数日たった12月23日に卯月は再び自分の足でプロダクションへ訪れ、プロダクションホール内にある時計を見つめていた。その時刻は……12時を指していた(※5)。
そして、24話では……
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※タグはついていないが内容が完全に一致しているため記載。
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関連楽曲・キャラクター
渋谷凛 本田未央 武内P ニュージェネレーションズ 心もよう Shine!!
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※印の解説
1…本質はもっと別の所にある。詳細は本人の記事にて。
2…この後、プロデューサーは「(島村卯月は)シンデレラプロジェクトにとって必要なメンバーです」と返答している。
3…凛は卯月の笑顔を心から信じていて、その暖かさに触れていたからこその叱咤の言葉。
未央はNGsリーダーとしてではなく同じCPの仲間として、「なんでも言ってよ」となったのだと思われる。
解説の余談としてデレラジA37回でこのシーンは一発録りである事が明かされている。
4…これも本人の記事に詳しい。概要はそちらで。
5…今まではどこかでアナログ時計が登場するたびに時計の針が1分進んでいたが、今回は卯月のスマホを除き、全ての時計が分針を12時を指したまま止まっていた。