ファルル
ふぁるる
解説
……プリズムボイス……きらきら……
神秘的な雰囲気を持つ謎の少女。真中らぁらと同じく「プリズムボイス」の持ち主。
番組サイトのキャラクター紹介では「ダンスの実力、ファッションセンス、プリズムボイスといった、アイドルとして最高の資質を持っている」と紹介されている。
第1クールでも度々登場していたが、本格的な登場は第2クールから。
ユニコンが偶然見つけてスキャンしたプリチケから現れたという極めてイレギュラーな存在であり、プリパラの運営側である赤井めが兄ぃもその素性を把握していない。
その出自から、プリパラに伝わる都市伝説の1つである「ボーカルドール」ではないかとされている。
アイドルの歌やダンス、技能などを一目見ただけでコピーする能力を持ち、メイキングドラマさえも吸収する(固有のメイキングドラマである「フローズンキャッスルミラージュ」はユニコンが考えたもの)。
口数が少なく、感情の起伏もほとんど見られないが、些細なことにも興味を持ち、周りの人物の影響を強く受ける。
基本的にユニコンと行動しているため彼女の影響を強く受けており、らぁらのことを「したっぱアイドル」と言ったりと無表情で毒舌を飛ばすことも多い。
アイドルの方針も全てユニコンの指示通りのもので、初期の北条そふぃ以上にスカウトマスコットに縛られたアイドル活動をしており、ファルル自身もそれを疑問に思ってはいなかった。
自宅はプリパラ内にあり、プリパラの外に出たことは一度もない。本人は外の世界に強い興味を持っているが、ユニコンは何故か彼女を頑なに外に出そうとしない。
第1話ではらぁらのデビューライブを客席から観賞しており、スカウトマスコットのクマと共にらぁらが伝説のプリズムボイスの持ち主であることにいち早く気付いていた。
その後はしばらく登場しなかったが、第13話ではソラミスマイルの結成記念ライブを客席から観賞し第1話と同様にらぁらのプリズムボイスに反応していた。
第17話で始めてらぁらと邂逅。らぁらの口癖である「かしこまっ!」に興味を抱いていたが、すぐにユニコンに連れて行かれた。
それ以降も度々登場してはいたが、表立った出番は暫くなかった。
第26話にてついにアイドルとして登場し、パラダイスティアラライブに出場。ライブ初登場ながらSoRaMiドレッシングを大差をつけて圧倒し、パラダイスシューズとパラダイスティアラを獲得。
そして第30話のパラダイスドレス・プライズライブで再びSoLaMiSMILE・ドレッシングパフェと対決し、両チームのメイキングドラマをほぼ全てコピーして圧倒し、全てのパラダイスコーデを手に入れた。この影響で、両チームは「こちらの手が全てファルルに吸収されてしまっては意味がない」と一時活動休止を考えるほどのショックを受けていた。
続く第31話のパラダイスコーデお披露目ライブでは「真のアイドルが身につけたパラダイスコーデは光を放つ」という伝説を実証しようとするが、結果は失敗。ユニコンが大々的に触込んでいたこともあってファンから「光る光る詐欺」と失望されかけるが、ユニコンが「次のライブでパラダイスコーデを賭ける」と話題の方向性を変えたことで難を逃れている。
第33話でらぁらに外の世界を見せてもらうことを約束し、第34話でプリパスを通して外の世界を体験。
特にらぁらの妹である真中のんに強い興味を示し、部屋にあったおもちゃを自分の「のん」に見立てていた。
そして、SoLaMiSMILEとドレッシングパフェのメンバーの「「友達」とは何か」という意見を聞いたことでインスピレーションが沸き、初めて自分自身の意志でメイキングドラマを作り上げる。ファンからは絶賛されていたが、ユニコンはファルルが自分の意志を持ち始めていることに対して強い危機感を抱いている。
第35話では、今まで見たことのないような笑顔を見せていて、SoLaMiドレッシングのライブを見て、「ファルルのライバル、ファルルの友達。」と、笑顔で言っていた。また、自分のライブ前には、ユニコンにお礼を告げ、ライブに臨み、34話のメイキングドラマをまた少し変化させ、自分の意志を表現していた。
結果は、SoLaMiドレッシングが勝利し、ファルルは負けたが、「負けたのに嬉しい!」と6人に言った。その後、らぁらと「パキろう」と言ったが、ファルルはパキった瞬間停止し、最初の状態に戻ってしまった。
第36話ではめが兄ぃの調査により、ファルルは女の子の「アイドルになりたい」という思いが集まってそれがファルル誕生と言う奇跡が生まれたということが明かされる。
そして、ファルルがらぁらとの出会いで自我(心)が生まれ、それによって本来は想定されていなかったパキると言う行為をした結果ファルルがバグってフリーズしてしまった事をらぁら達に話した。
第37話ではファルルを目覚めさせる為にらぁら達がプリンセスコーデを着用してライブに望み、途中パラダイスコーデが光らなくなると言った事態が発生したが会場の観客やらぁら達の家族達とのプリズムボイス合唱によってパラダイスコーデが再び光だし、遂にファルルが再起動を果たした。因みに再起動時、パキった状態のファルルのプリチケは元のパキる前状態に戻っている。
再起動後のファルルは完全に人間の心に目覚めたファルルの声はフリーズ事件以前の片言で台詞にノイズが入ってた声から片言では無い綺麗な声に変わり、感情も通常の人間と大差ない物になっている。
ライブ後、らぁらがファルルにパキろうっと言って周りが驚くが、パキった後もファルルはフリーズしなかった。この事からファルルはボーカルドールと言う縛りから完全に脱却した事が伺える。
因みにこのライブの後、会場に入た観客全員にパラダイスコーデが配布された。
第38話ではファルルの味覚がおかしいことが判明。
そして、ボーカルドールから普通の女の子になったため、完璧なコピー能力が薄れてしまった。
他のプリパラに行ってしまうユニコンとともにらぁらたちと別れた。
第53話ではミニファルルと共にらぁらに向けての一周年お祝いメッセージとして再登場
どうやらプリパリにいるらしく、お休みを利用して近くらぁら達の所に遊びに行く事を伝えた。
第70話ではドリームパレード参戦の為、長期滞在をし以降レギュラーキャラに復帰。そふぃ、シオンと共に密かにプリンセス候補として怪盗ジーニアス(紫京院ひびき)に本格的に狙われる事となる。
容姿
黄緑色のドリルカールを幾重にも連ねたツインテールの髪型が特徴。瞳は黒。
衣装デザインにはPCの電源スイッチやリモコンの巻き戻しや早送りボタン、そして背中にはゼンマイらしきものが見える。ライブ中の背景には歯車の噛み合う光景が描かれている等、より機械をイメージさせるものとなっている。
アイキャッチはポーズが変わるだけの物凄くシンプルなものとなってる。36話では彼女の状態を反映してか締めが、眠ったままの姿になっている。
再起動後(目覚めのファルル)は目のハイライトがハッキリと描かれ、髪型も前髪を分け、カールが緩くなったものに変わっている。また、額にハート型のアクセサリーが付いている。
第58話のアイキャッチは目覚めのファルルの状態から服が変わるものになった。
ボーカルドールの真実
その正体は皆がアイドルとして輝きたいと言う思いがプリチケとなって生まれた存在。ファルルは言わば擬人化したプリチケそのものであり、パキるという行為はプリチケを傷つける事に他ならず彼女にとって自傷(自殺)行為に該当し、プリパラ内のデータである彼女の存在する根拠が消滅しやがて機能停止に陥る。ユニコンが頑なに彼女に友達を作らせず愛を知らない上辺だけの関係を築いていたのはその為である。
しかし前述のように、カムバックライブで起きた2度目の奇跡によってファルルはこの運命から脱し、プリチケをパキることも問題なく行えるようになった。
このような誕生経緯を持つことから、第二、第三のファルルが出現するのではないかと思うファンもいると思われるが、第58話にてミニファルルと呼ばれる量産型ファルル若しくはファルル妹的な存在が登場する。
楽曲
曲名 | 作詞 | 作曲 |
---|---|---|
0-week-old | 三重野瞳 | 片桐周太郎 |
morning |
余談
第58話の再登場では、タイトルコールやアイキャッチのBGMは1期のものが使われ、登場人物も2期初登場キャラはほとんど登場しない1期の後日談ように描かれていた。ただし続く第59話では2期初登場キャラとも共演(ただしこの時点で登場していた緑風ふわりは彼女との絡みはなく、第70話にて黄木あじみと共に初共演を果たす)。