概要
仏教の守護神(護法善神)である天部の一つ。サンスクリット語は『Vajradhara(ヴァジュラダラ)』と呼び、「金剛杵(こんごうしょ:仏敵を退散させる武器)を持つもの」という意味。
口を開いたの阿形(あぎょう)と、口を結んだ吽形(うんぎょう)のニ柱で一体の神としており、基本的に寺院の表門に安置されている。
世間では『仁王(におう:二王とも)』『仁王様』の名で親しまれている。
筋骨隆々な体躯で、基本的には阿形は怒りの表情を顕わにし、吽形は怒りを内に秘めた表情を表しており、寺院に仏敵が入り込むことを防ぐために門を守る守護神であり番人である。