多機能前線戦闘機(MFI)計画に応じたスホーイが提出した前進翼戦闘機案S-32のデモンストレーターとして製作された実験機。当初はS-37と呼ばれていた。MFI以前に計画中止となった大型艦載機Su-27KMをデザインをベースとしているため本機の設計自体はS-32よりも古い。NATOコードネームは「ファーキン(ジャムの小瓶)」。
実機が完成する前にMFI計画が頓挫してしまったため、製作も飛行もにスホーイの自己負担で行っている。前進翼とカナード装備による三面翼で高い機動性が期待されるが、飛行に成功した頃には機動性よりもステルス性が重視される時代になっており、ステルスと真逆の形状特性を持つこの機体は、誕生早々にニートが確定してしまった(制御が難しい前進翼機を自在に操るロシアの技術力を示すため、実用化の道が閉ざされた今でも機体は展示飛行などに引っ張り出されるため、全くの無職というわけではない)。
上から見ると☆型なのもチャームポイント
マクロスのYF-19によく似ているが、収斂進化もしくは他人の空似である。
愛称は犬鷲を意味する「ベルクト」なのだが、ロシア語のカタカナ表記はむつかしく、「ベルクート」「ビェールクト」だったりもする。
「ドラッグオンドラグーン」ではドラゴン(アンヘル)の隠し形態(?)として登場し、その場で180度回転するという凄まじい機動性を見せる。まあ、ロシア製なら仕方ない。
関連タグ
1.44 - MFI計画におけるSu-47のライバル機。
E331系(同じくニートな試作車)