もしかして:Su-47あるいはベルクト(ガーリー・エアフォース)、ベルクト(A.C.E.)
CV:鈴木達央
クラス:パラディン→ゴールドナイト
概要
ゲーム『ファイアーエムブレム外伝』のリメイク作『ファイアーエムブレムEchoes』で追加された新キャラクター。
リゲル皇帝ルドルフの甥であり、ルドルフ皇帝に子どもがいない事から次期皇帝候補と目されている。
次期皇帝の座を目指してソフィア王国への侵攻を指揮する。
野心家でプライドの高い性格だが、婚約者であるリネアには唯一心を許している。
両親から貴族としての誇りを教えられてきた為、徹底的な貴族主義者であり、ソフィア解放軍を見限った同じような思想を持つフェルナンを部下に引き入れた。ソフィア解放軍を束ねる平民出身のアルムを見下しており、リゲル帝国兵を率いてソフィア解放軍と国境の戦いで決戦を行う。
彼の初登場マップはパラディン3人と交戦するというもの。
外伝にもあるマップだが、このときは3騎とも名無しのパラディンだった。
ストーリー終盤
平民と見下してきたアルムに正面から挑んで二度も敗れ、更に奥の手としてヌイババから渡された手段を用いてもアルムにトドメを刺せなかった事で、伯父であるルドルフからは解放軍が王城に攻めてきた時も待機を命じられてしまい、プライドを傷付けられてしまった。
実はルドルフの実の息子であるアルムとは従兄弟同士の関係。ルドルフにとって手放さざるを得なかった息子と同じ年頃のベルクトは可愛い甥子であり、出陣させなかったのも自分が最初からアルムに討たれる為で、ベルクトの身を案じての事だった。
しかしアルムの出自を知らされたベルクトは、アルムこそが本当の次期皇帝で、自分は最初から皇帝にはなれる筈がなかった事、そして実力も身分も何一つアルムに勝てなかった事を知り完全に絶望。
以前から聞こえていた邪神ドーマの声に耳を傾けてしまい、愛するリネアを生贄にしてドーマの力を得てしまい、フェルナンが駆けつけた時には既に手遅れになっていた。
手に入れたドーマの力でフェルナンに致命傷を負わせた後、準備を整えて進軍してきたアルム軍と激突する。
魔女と化したリネアと共にアルムと最後の戦いに挑むも敗れたが、死んだはずのリネアの声で絶望から目覚め、ドーマの支配から逃れたが既に命は尽きかけていた。いとこともっと話しをしたかったと悲しむアルムに「甘い」と言いながらも、母の形見である指輪をアルムに託し、リネアのいる場所へと旅立っていった。
余談であるが、クレーベに執着する配下のフェルナンとは違い、アルムという人間そのものに対して執着をしているような描写はあまりない。ベルクトが本格的におかしくなるのはアルムがリゲルの次期皇帝だったと判明してからであり、正気を完全に失うきっかけもリネアの放った「ベルクト様が皇帝にならなくてもいい」という一言であった。
このことからアルム自身というよりも「皇帝という位」、そして恐らくは「実際に皇帝の位にあったルドルフ個人」に対して執着があったのであり、「アルムに皇帝の位を取られた上にルドルフからの信頼もアルムの方が上だった」という事実こそが彼を徹底的に打ちのめしたという考察もできるだろう。
ユニット性能
初登場時はパラディン。2度目の登場時は最上級職のゴールドナイトにクラスチェンジしている。
ドーマの力を得た3度目は大幅なパワーアップを果たしており、武器は射程1-3マスの敵に攻撃出来る強力な魔槍・代償の槍『クリムヒルド』を持っている。攻撃力は高く、さらにリネアとの支援効果で命中率が上がっている。
ベルクトは動かないが、隣にいるリネアが魔女を召喚しさらにこちらを引き寄せる魔法『ドロー』でベルクトの射程範囲に強制移動させてくるため、うっかりリネアの魔法範囲に入らないように注意しなければならない。また毎ターンベルクト含む敵兵全員が回復する。
1度の攻撃で倒すことは難しいため、まずはリネアを先に倒すことが攻略ポイントとされている。
『ファイアーエムブレム0』では第9弾・響地轟轟において、ドーマの力を得た姿のベルクトが登場している。
「クリムヒルド」が『味方を撃破して戦闘力と射程を強化する』という原作再現度の高い効果で実装されている。
下級職バージョンも登場しているので主人公として使用可能。性能が似ているハーディンの如く毎回闇落ちするデッキになる。
なお、魔女状態のリネアも第11弾にて、ベルクトのサポートに特化した性能で登場している。
ファイアーエムブレムヒーローズ
高慢の王子 ベルクト
「我が名はベルクト。
いずれリゲル帝国の皇帝となる者だ。
この俺と戦える僥倖に感謝しろ。」
属性 | 青 |
---|---|
兵種 | 槍/騎馬 |
武器 | ベルクトの槍+→黒皇子の槍(専用) |
奥義 | 烈火 |
A | 生命の静水3 |
C | 騎盾の紋章 |
2017年7月に登場。期間限定の大英雄戦のクリア報酬として入手することができる。
ちなみに、オリジナルキャラクターのアルフォンスと蒼炎の軌跡およびその続編暁の女神の登場人物のライやティバーンとは声優が同じである。
実装前は原作で使っていた『クリムヒルド』を持つと予想されていたが、武器は『ベルクトの槍』になっている。これは敵から攻撃されたときに魔防が4上がるという効果を持つ。一見専用武器のようであるがローローやクライネのそれ同様に他のユニットに継承可能。
このベルクトは闇落ち前の状態であり後に闇落ち版も登場しているため、フレーバーを重視して採用されなかったものと思われる。
HPが敵より3高ければ「生命の静水」によってさらに魔防が上昇し、武器の上昇量と合わせると魔防が最高+10される。さらに「騎盾の紋章」で周囲の味方騎兵の耐久力を向上させることもできる。HPや守備も高めで平均レベルの魔防をスキルで補強できるため一見耐久面は高い。
しかし低すぎる速さが災いしほぼ追撃を喰らってしまい、結局大ダメージに繋がることが多く、また攻撃面はまともに期待できない。
また同じく大英雄戦で獲得できた同じ騎馬槍のカミュとよく比較され、あちらは魔防こそ低いが遠距離反撃が可能な『グラディウス』を持ち、バランスのいいステータスと同じく騎馬強化ができる「騎刃の紋章」を持ち、使い勝手で大きく水をあけられている。
カミュよりも高い魔防を活かして差別化を図りたいところだが、HPも高めとはいえ並みよりちょっと上程度なので、敵より3ポイントHPが高いことが発動条件である「生命の静水」が微妙に発動しづらく発動できたとしても追撃を受けやすいため、すぐにHPが足りなくなり使いにくい感じは否めない。
ただ『ベルクトの槍』や「生命の静水」によるステータス上昇は鼓舞や応援と違い能力強化扱いではないので、騎兵の守備と魔防を強化する「騎盾の鼓舞」を合わせる事でさらに耐性を高めることも可能であり、自身の槍とスキルに騎盾の鼓舞を合わせるだけでも魔防+16、更に他の味方2体に騎盾の紋章を持たせれば最大で魔防+24という凄まじい強化をすることも可能。
彼ならではの役割が無いわけではないので、しっかり継承を行えば活躍できるキャラではある。
武器錬成システムが解禁された現在では『ベルクトの槍』を錬成すると攻撃された時の魔防上昇が+4→+7に強化され、錬成時の追加効果で魔防強化を選択する事でこの武器一つで最大魔防+11という強力な効果を得られるようになった。
…が、強化効果が強力すぎた故、彼よりも魔防強化効果を活かしやすいキャラに武器を継承されやすくなってしまい、ますます使用率が落ち込んでしまった。結果、彼の名前だけは闘技場などの対人環境においても少なからず活躍している。
2018年には★4のベルクトが無料で貰える特別ミッションが実装。ヒナタ同様にスキル継承が多い影響からである。「『ベルクトの槍』不足で嬉しい」や「また継承出来る」や「凸が出来る」と賞賛されることになった。
今まで不憫だったベルクトだったが2020年7月のアップデートで専用武器『黒皇子の槍』が登場。敵に攻撃された時か敵のHPが100%だと戦闘中、守備魔防+5の効果で特殊錬成効果は「攻撃守備の凪3」を付与する。
これで大幅に耐久面が上昇し、攻撃と守備のバフ無効とステータスダウンの更なる個性を得るようになった
煉獄の王子 ベルクト
「クッ……クククク……
我が名はベルクト。ドーマ神の力により
全てを破滅させし者…!」
属性 | 青 |
---|---|
兵種 | 槍/騎馬 |
武器 | クリムヒルド(専用) |
奥義 | 血讐 |
A | 明鏡の構え4 |
C | 魔防の波・奇数3 |
2019年5月から登場。物語終盤でリネアを生贄にしてドーマの眷属となった。ベルクトで初のレギュラー入り。
通常版とステータスを比べると中途半端だった守備と魔防は上がり、速さとHPは落ちた。
兵種は同じだが、『クリムヒルド』は周囲2マス以内に味方がいる状態で弓/魔法/暗器/杖の敵から攻撃されたとき、距離に関係なく反撃かつ敵は追撃不可にさせるが、その戦闘後に最も近い味方が20ダメージを受けると最終戦を意識したスキル構成。「明鏡の構え4」と「魔防の波」を備えていて魔法や竜には強い。さらに奥義カウントを遅らせる事が出来る。
デメリットがある分、効果自体は間違いなく強力なものとなっている。ダメージを受ける役はあまり体力が多くない味方ユニットには不向きなため、発動させたいなら体力の高い重装や、デメリットがメリットになる「大覚醒」や「攻め立て」を持つユニット、もしくは回復役が必要になる。騎馬特効持ちにも気をつけたい。
これはアルムへの嫉妬心を暴走したドーマに付け込まれて、力を得るために最も身近な存在であったリネアを生贄にしたことからだろうか。
なお、ドーマに操られているという設定からボイスにドーマの声を担当している銀河万丈氏の声が入っている。またイラストには魔女となったリネアが傍にいる。ユニットではないがヒーローズでは初登場を遂げる。
2022年6月のアップデートで錬成武器対象に。周囲三マス以内に範囲が広くなり、武器条件が消えたことで近接武器でも追撃不可が発動可能に。特殊錬成効果は敵に攻撃されるか敵のHPが75%以上の時は戦闘中、敵の攻撃守備-5かつ自分は絶対追撃。これで近接武器でも対応出来るようになる他、速さを補えて敵を弱らせる新たな個性を得た。
なお、後に実装されたメディウスは『戦闘外ダメージ無効』を付与する効果を持ち、クリムヒルドのリスクを打ち消しての運用も可能になる。
ちなみに、大英雄枠から常設の英雄召喚として実装されるのはベルクトが初めてである(同じ大英雄のマークスとルフレ(女)は現状、期間限定の超英雄と伝承英雄でしか実装されていないため)。
何気に、二人以上の声優が使われた英雄はこのベルクトが初めてである。
高貴なる戯れ ベルクト
「…ベルクトだ。せっかくの祝祭日に
呼び出すなどいい度胸だな。
せいぜいこの俺を楽しませるがいい。」
属性 | 青 |
---|---|
兵種 | 槍/歩行 |
武器 | ヴェルザンディ(専用) |
補助 | 踊る |
A | 青の死闘・歩行3 |
C | 遠距離警戒3 |
2019年9月に登場した舞踏祭の超英雄。ついに実装されたリネアと同時登場。通常版と闇堕ち版のステータスを比べると守備がかなり上がり、二種類のベルクトを組み合わせたステータスになっている。
専用武器の『ヴェルザンディ』は踊るを使用した味方の全ステータスを+4と舞踏祭アクアの『ウルズ』と飛行オリヴィエの『スクルド』の上位互換武器となっている。
攻撃と守備が高いため、時にはベルクト自身が壁役にも出来る。
難点は『ベルクトの槍』を持ってないためマムクートや魔道にはかなり弱くなっている。速さも相変わらず低いため追撃されやすい点にも注意。
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???(リンク先ネタバレ注意)…前作の登場人物で、物語の黒幕の毒牙に堕ちた人物。