※この先はファイアーエムブレムEchoesのネタバレを含むため、閲覧は自己責任でお願いします。
概要
ゲーム「ファイアーエムブレムEchoes」の舞台であるバレンシア大陸の東に位置するアカネイア大陸に存在したとされる錬金術師。はじめは讃えられたが後に悪魔と恐れられた存在とされている。
直接は登場せずゲーム内にフォルネウスに関する石碑がある。
フォルネウスは生涯をかけて二つの研究を行っていた。
ひとつは「死者の肉体を意のままに操る兵士にすること」もうひとつは「完全なる生物を生み出すこと」。
元老院や議会はフォルネウスの研究を危険視し、たびたび使者を送ったが一人も戻ることはなかった。
やがて議会はフォルネウスをアトリエごと地下迷宮に封印し、フォルネウスの研究は闇へと消えた。
テーベの地下迷宮
本編クリア後に行ける隠しダンジョン。アカネイア大陸の西にあるマーモトード砂漠にある遺跡。テーベは数百年前魔道の大都市として栄えていたが、現在では滅びその面影は全く残っていない。遺跡には手つかずの財宝が埋もれており、それを狙う盗賊が跋扈している。
地下10階まである長い構造で、地下に潜るごとに敵の強さが上がっていく。途中にセーブポイントはなく一度下の階に下りると戻れなくなるが、メニューの離脱でいつでもダンジョンから出ることは可能。
地下6階以降は雰囲気が一変しHPがカンスト(99以上)した敵が多く出現するため、本編クリア直後だと非常に厳しい戦いを強いられる。幸い3ターン目から退却ができるためイリュージョンで囮を増やせばやり過ごすことはじゅうぶんできる。
造られしもの
テーベの地下迷宮の最深部に潜む禍々しい姿をした異形の竜。本作の隠しボス。
クラスは邪竜。不動型ではなく攻撃範囲に入るとこちらに接近してくる。HPはノーマル・ハード共に200弱ほどでスキル「邪竜の鱗」により攻撃を半減するため、実質的には約400ほど。邪竜のブレスの攻撃範囲は5マスで防御を無視する効果がある。5マス以内にいる全てのユニットに攻撃する「ダークスパイク」も強力。また毎ターン増援が出現し、これらの強さもかなりのもの。
倒しても不穏な空気が周囲を覆っているというメッセージが流れ、ダンジョンに潜るたびに復活する。
この「造られしもの」だが、クラスが邪竜そしてその異形な姿は「覚醒」のラスボス邪竜ギムレーと酷似している。サイズは覚醒のギムレーよりも小柄だが本編のラスボスであるドーマとほぼ同じくらいの大きさ。
「造られしもの」はフォルネウスが手に入れた神竜の血を元に生み出された人造竜。初めは小指の爪程度の大きさだったが、フォルネウス自身の血を混ぜると変化が起こり、やがてフォルネウスの精神を侵食するほどの破壊の衝動を見せ始めた。
外伝およびEchoesはマルスが活躍した暗黒竜・紋章と同じ覚醒の約2000年前の世界であるため、時系列で見ると「造られしもの=ギムレー」はこの約1000年後に世界を破滅させようとするも初代イーリス聖王に封印され、さらにその1000年後に復活しクロムたちの前に現れるということになる。
なお神竜の血が誰のものかは不明だが、テーベで没した神竜の王ナーガではないかとされている。
また「屍蟲」という動物の死骸に取り付き根を張ることで宿主を乗っ取ることができる虫に関する石碑があり、これも覚醒に登場する屍兵の特徴と一致する。
つまりフォルネウスこそが覚醒の災厄であるギムレーと屍兵を生み出した全ての元凶。
フォルネウスの詳しい人物像はわからないが、再三の警告にも意を介さず多くの人間を自分の研究素材として利用したことからかなりのマッドサイエンティストであったと思われる。
大全集にて明かされた真相
このフォルネウス、劇中では「完全に狂人」「血も涙もない外道」の様な描写であるが、元は決してこの様な人物ではなかったらしい。
大全集にて追加された記述によれば、彼はテーベの錬金術師の中でも飛び抜けた天才であり、変わり者であり、そして常軌を逸した愛妻家だったとの事である。
だがある日、最愛の妻と死別してしまった事で、徐々に狂気に犯され、上述の様な「人道も倫理もへったくれもない、悪魔じみた研究」に邁進する様になってしまったとの事。
愛妻の死を受け入れられない彼は、同僚や上司、果てはテーベ元老院の再三にわたる制止を無視し、「屍蟲」や「完璧なる生物」の研究に没頭した。単に妻を蘇らせたい一心で……
しかし、研究の集大成である「造られしもの」が成長し、自身の意識を蝕む様になると、今までの考えを一転させ、「あってはならないものである」と「造られしもの」を破棄しようとしたが……
……その後の事は一切描写されておらず、結局「造られしもの」が健在であったことを考えると、彼は自らの創造物に反旗を翻され、殺害されてしまったと推測される。