正式名称は不明。フレデリク達が便宜上付けた名称であり、物語序盤に突如各地に湧き始めたことが明かされている。
文字通り屍の兵と言った具合で目が赤く光っているが生気は無いようであり、一般のモブユニットと比べると被ダメージ時やHP減少時に顔グラフィックが変化することが無い。
また、ユニットの種別にかかわらず発声が一緒である(特に女性限定ユニットであるヴァルキュリア、ペガサスナイト系などだと分かりやすい)。
屍兵将の場合片言で話す事はあるが、基本的に会話をしてくることはない。
異伝の無限の神器に登場する十二神将だけは例外。
ストーリー上で度々クロム達の前に立ち塞がる他、フリーマップで敵として登場するのは全て屍兵であり、『聖魔の光石』での魔物に近い存在といえる。
ただ、地味にどういう存在なのか語られることがほとんどないため謎も多い。
作中の様子から、少なくともそのほとんどはギムレーのしもべだと考えられる。
死した人間を素材としているため、生前の経験や知識がそのまま能力に反映される。そのため、生前に卓越した能力を持っていた戦士をもとに、作られた屍兵は強力な個体となる。
サイファでは、断章にて命を落としたクロムが屍兵となった、屍王クロムが登場。
また、ドラマCD3弾では、デジェルが指導していた者たちが、ギムレー襲来時、彼女たちが応戦する前に命を落としており、屍兵として蘇り、彼女たちの前に立ちふさがる。
さらに、生前にデジェルからタグエルの弱点を知っていたため、交戦していたシャンブレーの獣石を破壊し、化身を強制的に解除することで、彼を戦闘不能に追い込んだ。
また屍兵の中には、人為的に手を加えられ、強化されたり、特性を与えられた個体もいる。
DLCでは、異界のアルゴルによって生前から調教され、彼の最高傑作と言わしめる凶眼の屍兵(兵種こそはソルジャーだが、上限を大きく超えたパラメーターや凶悪なスキルと武器を搭載している)や、耐久力が異常に強化された、強化ゾンビとでも呼ぶべき巨大な個体(身体には手術痕と思わしきつぎはぎのようなものが見られる。身体に刺さっている武器は冒頭のイベントにて、フレデリクが投げまくった物)が登場。
異界では人からお金を盗んだり、田畑を荒らすマミー集団がいたり、
コミカルな寂しがりや集団かと思いきや凄惨な過去を匂わせる36魔将がいたりと、微妙に個性豊か。
ドラマCD4弾では、ハンサムとジョージが使役する特殊な個体が登場。
素早い動きとセレナ曰く「ふざけた生態」がウリで、その素早さで付近の村から貴重品を盗み、交戦した子世代たちの武器を奪い、彼らを無力化した。
そして、そのふざけた生態についてだが、醜いものに触れない限り消滅しないという特性を有している。そのため、劇中でセレナとロランが撃破した個体は、再生し、復活してしまった。
撃破すると闇に包まれて消えてしまう演出が入るが、騎馬系などの場合それらは消え去らないため、馬やペガサスなどは屍兵の一部ではなく生きているものなのかも知れない。
明確にとどめを刺さなければ消滅しないと言われていることもあるが、別に1ヒットキルでも大丈夫。
屍兵、という名称ではあるがゾンビ、マミーと異なり聖なる槍などでの特効は受けないため、ユニットとしての性質は他の人間のモブ敵と同じ。『烈火の剣』のモルフ等と違い幸運が0という事も無い。
また、ハード以上の場合や、フリーマップで登場する時は錬成武器を所有している事もある。
果たしてどこでその武器を手に入れたのか問い詰めたいところである。
ちなみにフレデリクなどが便宜上つけた屍兵という名称であるが、インバースなど敵サイドのキャラクターも普通にこの名称を用いているので正式名称として定着した模様(まさか彼女らにはそれまで名前すら付けられていなかったとか…?)。
『if』にも一応名前だけは出てくる。
支援会話にてオーディンはレオンに「故郷の野生生物です」と説明している。
以下、ネタバレ注意!
ファイアーエムブレム外伝のリメイクであるファイアーエムブレムEchoesの隠しダンジョンである「テーべの地下迷宮」には、「死者の仮面」という敵が出てくるが、目が発光していない、石製と思しき仮面を着けている、倒されても消滅しない、といった相違点を除けば屍兵そのものである。ダンジョン内の石碑から判断すると、この「死者の仮面」こそがまさしく「プロトタイプ屍兵」であると言える。