解説
怪獣を打倒するために、人類の英知を結集して世界各国で開発、建造した全長約80mという超巨大な人型ロボット。名前の由来はドイツ語で狩人を示す Jäger からきている。これを発明した科学者のジャスパー・ショーンフィールド博士は、シドニーに怪獣が襲来したニュースをテレビで視聴していた時に、傍らで自分の幼い息子が怪獣とロボットのフィギュアで遊んでいるのを見て、この時に対怪獣用の革新的なカウンターとして「巨大ロボット兵器」の構想が閃いた。
PPDCのシャッター・ドームで管理されている。
操縦には戦闘機の操縦システムとして開発されていた神経とマシンを接続する「ドリフト」という方法を行い、パイロットスーツに組み込まれた伝達回路と内部に注入される特殊なジェルによってパイロットの動作をイェーガーに伝達させるが、イェーガーはパイロットの動きをそのままトレースするため、パイロットの持つ格闘技術などがイェーガーの戦闘力を大きく左右する。
開発当初はパイロット1名だけで操縦を行う構成だったが脳神経への負荷が大きすぎた為、パイロット2名がそれぞれ右脳と左脳と役割を分担する構成となった。イェーガーの起動の際、パイロット2名の意識を同調させる「ニューラル・ハンドシェイク」という工程が必要であり、これによってパイロット2名はお互いの意識と記憶を共有するが、この際、不慣れなパイロットは、相方または自身の過去の記憶を無意識のうちに追体験してしまう「ウサギ追い」というトラブルを引き起こしがちである。これによって動作不良や暴走を引き起こすことがあるため、パイロット同士はそれを互いにフォローしあうことが求められる。このことからパイロット候補となる2名は、戦闘技術はもちろんのことだが、互いの親密度が重要視されるため、パイロット2名が兄弟、親子、夫婦など親族であることが多いのはこれが理由である。
動力は原子力を応用した専用のエネルギーコアを使用するが、初期のイェーガーはこのエネルギーコアの放射線対策が完璧とは言えず、長期の戦闘によって被爆し、重病を患うパイロットも出ている。
動力は胸部、コックピットは頭部という基本構成だが、チェルノ・アルファのような例外も存在する。
最盛期には少なくとも30機以上が存在したが、2019年に怪獣側の猛攻があり、劇中の時点では最強の4機を残すのみになってしまっている。
また、国家予算レベルの金額が余裕でぶっ飛んでいってしまう程の建造費がかかるので、近年はイェーガー計画の存続に難色を示す国家が非常に多い。また、一応は国連やEUROなど他圏の支援もあるが環太平洋国家への負担が半端ないのも考え物だとされる。
余談
この機体を含め、「運んでるヘリの方がすごい」と言われているが、裏設定ではKAIJUを解剖したことによって得られた「反重力システム」を搭載しているので問題ないらしい。怪獣やイェーガーがあれだけの大きさと重量を持ちながらも崩壊しないのもこのためだとされ、怪獣の体重が少なくて済んでいるのもこのおかげである(環境調整用のための怪獣たちなので、重すぎて地盤などに影響を与えてしまったり強すぎて過破壊をしてしまっても困る)。
また、当初は100m~120m程度に大きさがなる予定だったのだが、後に80m程度になっていたのでガッカリするファンが多かったとか。
関連イラスト
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パシフィック・リム/ジプシー・デンジャー/チェルノ・アルファ/ストライカー・エウレカ/クリムゾン・タイフーン/ロミオ・ブルー/コヨーテ・タンゴ/タシット・ローニン