言論弾圧
げんろんだんあつ
言論弾圧とは、不当な圧力で言論の自由が奪われることである。
概要
一部の機関や団体、もしくは権力者などによる不当な圧力によって、国民全体または一部の国民が、言論の自由が奪われる行為や、その様のことを言う。
また、ある1つの思想・言論だけを優先して、それ以外の思想・言論を一切禁止する、または隠蔽・捏造することは『言論統制』と呼ばれる。
いずれにしても、自由が保障された民主主義・法治国家にはあってはならない圧力である。
ただし、近頃はこの言葉の乱用が目立ってきており、特にネットにおける各種掲示板や公共のコメント投稿欄などで自分の書き込みがそこの管理人の判断で削除されたり、あるいはそれについて周りから咎められたりすると反発的に「これは言論弾圧だ!!」と主張する者も何かと増えてきている。
この場合、その書き込みに他人を傷つけるような中傷や罵倒、根拠の無い詭弁が含まれていたりとか、そもそもその書き込み自体がそこのルールに即していないというケースが考えられるため、言論弾圧だと叫ぶ前にまず自分の取った言動について自省する事も必要である。
しかし、実際に日本においても言論への不当な圧力にサブカルチャーが被害に遭ったことがある。
矢口高雄氏の名作漫画である『釣りキチ三平』は、タイトルに含まれる「キチ」の言葉が「気違い」の意味そのままであることから、これが差別的であるとして差別レッテルを貼られて批判を受け、言葉狩りの被害に遭ったことがある。
もちろんタイトルは「釣りが好きで好きでたまらない三平」という意味であり、差別的意図は全くない。