概要
角の形が象の鼻を連想させ、体も象のように大きく重量感があることから「ゾウカブト」という。大きくずんぐりとした体形をしており、体の割に角はそれ程長くはならないが、体重が50g程度とカブトムシの中では特に重い。また、脚も長く、細い枝でも器用に掴まれる。しがみつく力も強い。
毛が全身に生えている種類と、真っ黒な種類の2タイプに分かれる。毛の生えたタイプはエレファスゾウカブト、真っ黒なタイプはアクティオンゾウカブトが最大となる。
多くは巨体に似合わずおとなしい性格で戦いを好まない。
成虫の寿命は6~10ヶ月ほどで、ヘラクレスオオカブトに比べて短い。が、幼虫期間は2~3年と長い。参考までにヘラクレスは通常1年~1.5年程。
主なゾウカブト
毛があるタイプ
エレファスゾウカブト
単にゾウカブトといった場合、普通はこの種類を指すことが多い。「エレファス」はゾウのこと。
メキシコからコロンビアに分布する。世界で最も体重の重いカブトムシと言われる。
現地では夜間に水銀灯の光に飛来し、水銀灯に衝突して割る事故が起こることがある。
ギアスゾウカブト
ブラジルに生息する。前胸前部の角がエレファスは左右2本なのに対してギアスは中心にもう1本、合わせて3本ある。
アヌビスゾウカブト
ブラジル南部、パラグアイ東部、アルゼンチン北部に生息する。ギアス同様前胸前部の角が3本あるが、アヌビスは左右の角が小さく目立たず、中央の角が日本のカブトムシのように先端が枝分かれする。
真っ黒なタイプ
アクティオンゾウカブト
ペルー、ブラジルのアマゾン川流域に分布する。胸角が頭角と平行に太く伸び、艶がない。比較的よく飛ぶ。
名前はギリシャ神話の鹿に変えられた狩人・アクタイオーンに由来。
マルスゾウカブト
胸角は細く放射状に伸びる。体はつやのある黒色である。ゾウカブトの中では珍しく闘争性が強い。
ムシキングでのゾウカブト
以下の5種類のゾウカブトが参戦している。このうち、エレファスとアクティオンは初期から参戦している。
なお、必殺わざはすべてグーである。
"ビロードの重戦車"エレファスゾウカブト
- 強さ160
- バランスタイプ
- 超必殺わざ:ドラゴンアタック
※末期では究極必殺わざ「スーパードラゴンアタック」が使えるようになった。(もともと究極必殺技はつよさ100~120の小型甲虫限定だった)
※一時期、アダーコレクションが排出されていた(強さ160以上のムシがアダーコレクションとして登場するのは珍しいことである)。
新ムシキングでは2016 2nd現在2015年12月発売の「Vガジェ&カードセット」限定封入のEXカードとしてのみ登場。階級はSR。
能力がグランディスオオクワガタと同一な上にお助け相性もグー+グー+パーと、グランディスとは異なり汎用性の高いお助け昆虫テイオウゼミとお助け相性が一致しない分、現状ではグランディスの下位互換に甘んじてしまっている。(一応テイオウゼミとほぼ同一スペックのギンヤンマは対応するが…)
"南米の巨人"アクティオンゾウカブト
- 強さ200
- バランスタイプ
- 超必殺わざ:ガンガンスマッシュ→サマーソルトプレスに変更
必殺技が「ガンガンスマッシュ」のアクティオンは排出期間が短いため貴重。
※一時期、アダーコレクションが登場していた(強さ200のムシとしてはマンディブラリスフタマタクワガタ、ヘルクレスリッキーブルーに次いで3例目)。
またムシキングチームのブラック博士が愛用するムシでもある。
新ムシキングでは2016 2ndより登場。SSR。
お助け相性にハンデを背負わされることの多いSSR甲虫としては異色とも言えるグー+チョキ+パーという柔軟な組み合わせとなっており、全ムシの中でも最強クラスの立ち位置にある。
"ブラジルの謎"アヌビスゾウカブト
- 強さ140
- アタックタイプ
- 超必殺わざ:サブマリンアタック
アダー完結編で究極必殺技が使えるようになった。
※アダーコレクションあり
"リオの魔術師"ギアスゾウカブト
- 強さ160
- ディフェンスタイプ
- 超必殺わざ:バーニングバースト
新ムシキングでは2016 1stに登場。SR。
"最強の軍神"マルスゾウカブト
- 強さ180
- アタックタイプ
- 超必殺わざ:マルスハンマー
※大型甲虫(強さ180以上のムシ)としては2年半ぶりの新登場である。ちなみにマルスゾウカブトの前に新登場した強さ180のムシはサタンオオカブト、最後に新登場した強さ200のムシはヘルクレスリッキーブルーである。
新ムシキングでは2015 2ndに登場。SR。