概要
ヨルバ人の多神教において、水を司る超常的存在の頂点に位置する。
ナイジェリアを流れるオグン川の守護神だが、他のすべての川、それだけでなく海を含むあらゆる水が彼女の影響下にあるとされる。
彼女はまた、そうした水の中で育まれるあらゆる生命の母でもある。
図像表現においては真珠や宝石、貝殻があしらわれ、逆巻く波がデザインされた青いドレスを着た黒髪の女性の姿で描かれる。
さらに胸当てや王冠を着用していることもある。主な持物は短剣(ダガー)である。
人魚の姿で描かれることも多い。
奴隷貿易の時代にヨルバ人奴隷を通じて中南米、南アメリカ、カリブ海にもその信仰は広まっている。
これらの土地で生まれたヨルバ系の混淆宗教においても高位の存在として位置付けられている。
ブラジル、ウルグアイでは彼女に捧げられる大規模な祝祭がある。