概要
大阪市の地下鉄・新交通システム・バスを運営している部門のこと。略は「大市交」。かつては公営ゆえの放漫経営により長らく赤字が続いていたが、ここ数年のうちに急速に健全化が図られた。2005年に単年度黒字化を達成し、その僅か5年後の2010年には累積赤字をも全て解消した。現在、単年度収支で黒字の公営地下鉄は比較的多いが、累積赤字を解消した地下鉄は大阪市営地下鉄だけである。そのうち民営化されるという話だが、いつになるかは未定。なお、住宅地と病院・商店街・鉄道駅・区役所などの公共施設をきめ細かく結ぶコミュニティバスの赤バスは運行開始から11年で全廃された。
2011年12月、大阪市長に就任した橋下徹氏が民営化を唱えており今後の動向が注目される。なお橋下は「地下鉄を民営化すれば私鉄やJRとの相互乗り入れが進む」と唱えているが、既存の大半の関西の鉄道とは堺筋線以外、集電方式や軌間の違いからそのまま乗り入れるのは不可能で、地下鉄側、もしくは乗り入れる側に多額の工事費や車両改造もしくは新造費が必要となるので現実性は薄い。なお、大阪市長は2015年12月に橋下氏の「右腕」とも言われた吉村洋文氏に交代しており、議論は継続されている。
輸送の生命館
交通局職員の研修施設。過去に起きた事故や重大インシデントの事例や安全装備などが展示されている。1ヶ月に1度のペースで一般公開が実施されており、申し込んで抽選で当選すればたとえ大阪府外に住んでいる人でも見学することが出来る。