概要
2016年リオデジャネイロオリンピック閉会式での2020年東京オリンピックへの引き継ぎセレモニーにおけるPVで、赤いボールをリレー形式で受け取った安倍晋三内閣総理大臣が、公務車の中で「TOKYO」の文字が入った大きな帽子を手にすると…
なんと、マリオに変身してリオデジャネイロに向かおうとする。
すると、突然やって来たドラえもんによって「地球の裏側まで通す土管」を提供され、そこを通過して日本の反対側のリオへと旅立った。
そしてセレモニー会場に突如現れた土管から登場し、マリオから安倍総理の姿に戻るという前代未聞のコラボレーションを果たしたのである。
あくまでもこの安倍マリオはセレモニーの一部分に過ぎないが、非常にインパクトあるものとなった。
ちなみに、「安倍首相がマリオの衣装を着て土管から登場」というパフォーマンスを発案したのは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗氏。直接首相にお願いしたところ、快諾してもらったらしい。
その他
ちなみにこのセレモニーにはきちんとしたタイトルがあり、「トーキョーショー」というタイトルである。
安倍マリオの登場前には、日の丸に見立てた赤いボールを北島康介や『キャプテン翼』のキャラ達がリレーするという構成になっている。
セレモニーのラストには花火と共に『スーパーマリオブラザーズ』のゴールのファンファーレで締めくくるという粋な演出が行われた。
プロデュースには椎名林檎、クリエーティブディレクターの佐々木宏や菅野薫、振付師のMIKIKOが参加。椎名の他に中田ヤスタカも音楽で参加。
余談
- 何故マリオが選ばれたのかについての疑問は少なくなく、「メディアミックスが盛んな(特に大会直前に世界規模で大フィーバーを起こしていた)ポケットモンスターの方が適任では?」との声もあったが、マリオシリーズの方が累計販売数が多く、世界的な知名度が遥かに高い事から選出されたらしい(そもそもこのショーの検討チームが発足したのは2016年1月のことであり、その時点で7月の『ポケモンGO』ブームを見越すことは不可能であろう)。また、宗教上否定すべき“偶像崇拝”と“進化論"に抵触するとして『ポケットモンスター』を認めない国があることへの配慮ではないかとする見方もあるが、確たる裏付けはない。
- マリオが赤いボールを持つというのは過去に8bitPCでハドソンが任天堂の許諾の下に制作した「パンチボールマリオブラザーズ」というゲームが存在し、この中で「マリオブラザーズ」のシステムにボールで攻撃する要素を採り入れたものである。その為この作品をネタにする人もいた。
- 安倍マリオの他に地球の中核層を通り抜けた演出で「内核通り大臣」と呼ぶ人もいる。
- 安倍首相のインパクトが強すぎてあまり話題になっていないが、マリオとドラえもんが映像内で共演したのも今回が初めてのことである。
関連タグ
安倍晋三 マリオ(スーパーマリオ) リオデジャネイロオリンピック
エリザベス2世 …ロンドンオリンピックでボンドガールをやってのけた御方。こちらはイギリス王室である。