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カンタベリー・コラールの編集履歴

2016-10-08 13:11:15 バージョン

カンタベリー・コラール

かんたべりーこらーる

ヤン・ヴァンデルロースト作曲のブラスバンド曲。

概要

カンタベリー・コラール(Canterbury Chorale)とは、ベルギーの作曲家ヤン・ヴァンデルロースト(Jan Van der Roost)の作曲によるブラスバンド(英国式金管バンド)のための楽曲である。

ベルギーのブラスバンドであるブラスバンド・ミデン・ブラバント(Brass Band Midden-Brabant)のチェアマン、ロベール・ルブーグルからの委嘱を受けて書かれた作品で、イングランド南東部のケント州にある英国国教会の総本山、カンタベリー大聖堂を訪れた際に得たインスピレーションをもとに作曲されている。

1991年に出版され、曲のスコアには”ロベールとアニーのために”とのルブーグル夫妻に宛てた献辞が書かれている。

また吹奏楽版は、1993年に出版社であるデ・ハスケ社の求めに応じて新たに編曲されたものである。


コラール(讃美歌、聖歌)の名の通り、暖かく澄み渡るようなメロディーと繊細かつ壮麗なハーモニーが特徴の優美な曲である。

曲全体を通して降り注ぐ美しく柔らかな響きは、さながらパイプオルガンの様な厳かな厚みをもって聴く者を包み込んでいく。


曲の構成

大聖堂Ver.02降りてきた


Ben tenuto e espressivo (quasi legato sempre) ♩=63、4分の4拍子

コルネット(編曲版はオーボエ)を中心とした高音楽器の静かで敬虔な歌い出し、それを支える変ニ長調(D♭)の幅広く緩やかな伴奏による、厳かな雰囲気を伴いながら曲は幕を開ける。

徐々に歌う楽器を増やしつつ、時に暗く、時に明るくと和音の色彩を変えていきながら曲は進み、変イ長調(A♭)に移り変わったハーモニーと共にユーフォニアムの暖かな旋律が響き渡る。


しばしの陰りの後、ティンパニのロールに導かれるようにしてトロンボーンsonore(よく響く、豊かな音で)の指示のもとに輝かしい音の重なり合いを奏でると、曲はクライマックスの全合奏に向けて緩やかな盛り上がりを見せる。

天から降り注ぐかのような煌びやかな高音、重厚かつ堂々たる低音が渾然一体となった壮麗な響きが溢れんばかりに満ち、それが過ぎ去ると共に曲は落ち着きを取り戻して再び冒頭の雰囲気へと戻っていく。


輝きを放つコルネットに導かれながら、テナーホーン、ユーフォニアムがそれぞれ受け継がれた旋律を繋いでいき、最後は厳かなチャイムを伴いつつ、ミュートのトロンボーンとバスによる深く清らかな和音のうちに閉じられる。


主な演奏団体(関連動画)

ブラスバンド版

コーリー・バンド(Cory Band)


ファンファーレバンド版

東京ファンファーレオルケスト(Tokyo Fanfare Orkest)


吹奏楽編曲版

アウロス・ウインドバンド(Aulos Wind Band)


大阪市音楽団(Osaka Municipal Symphonic Band)


ブリッツ・フィルハーモニックウインズ(Blitz Philharmonic Winds)


関連タグ

音楽 ブラスバンド 吹奏楽

大聖堂 教会 ゴシック ステンドグラス パイプオルガン

荘厳 壮麗 神聖

コルネット ユーフォニアム トロンボーン


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2年生の傘木希美が定期演奏会の希望曲のひとつに挙げ、同定期演奏会の第2部のプログラム最後の曲として演奏されることとなる。


外部リンク


参考文献

  • 樋口幸弘(解説) ブリーズ・ブラスバンド『エクスカリバー』CDブックレット 株式会社佼成出版社 1993年11月6日リリース 5~6ページ
  • 樋口幸弘(解説) 大阪市音楽団『交響詩「スパルタクス」』CDブックレット フォンテック 2002年11月5日リリース 8ページ
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