ゼフとは、尾田栄一郎の漫画『ONEPIECE』のキャラクターである。
概要
東の海(イーストブルー)の海上レストラン『バラティエ』の料理長で、麦わらの一味の料理人(コック)であるサンジに料理と足技の両方を叩きこんだ師匠である人物。
鼻毛を髭のように伸ばして三つ編みにしたよさ毛と、頂点が画面に収まらないほど高い「晴天割コック帽」がトレードマークの強面の料理人で、元荒くれ者の料理人ばかりが集まるバラティエをまとめあげる凄腕。
かつては「クック海賊団」を結成して『偉大なる航路(グランドライン)』を航海し、無傷での生還を果たした『赫足のゼフ』と呼ばれる大海賊であり、その異名に違わぬ鋭い足技を放つ戦士であった。度々客船などに対して略奪行為を繰り返していたが、「余所の食いものは絶対に取らない」という鉄の掟を団員に課し、破ったものには足技による制裁を加えていた。
なお、後のバラティエに女性がいなかったのは女性に暴力を振るってはならないと言う価値観に反して蹴って師号するしか出来ない自分では女性でも蹴ってしまうゆえ。この考えはサンジにも厳命し、その時は親代わりの自分も詫びをすると宣言している。
オービット号を襲撃した際に幼い日のサンジと出会い、彼とともに海に落ちて85日に及ぶ無人島(と言えば聞こえはいいが、実際はただの岩)生活を経験することとなる。その際に、すべての海の食材が集まる幻の海『オールブルー』の発見を夢見るサンジに自身の夢が重なり、財宝しか入っていない袋を『食糧』と偽って保持し、サンジにはわずかに残った食糧の入った袋をさりげなく譲った。そして、自身は利き足を引きちぎって食べて生きるという壮絶な選択を選び、サンジをどうにか生かすことに成功する。
この一件以降、ゼフの思いを聞いたサンジは彼に恩返しするべく、料理人となったゼフの弟子となり、彼とともに海上レストランを切り盛りしていく。
(※アニメ版では教育上の問題を考慮し、サンジを救うために海に飛び込み、その際に船体に足を挟んだことから自ら錨の鎖で足を切ったことになった)
現在、右足は義足だがその足技は健在であり、爆弾の導火線程度なら義足での蹴りの衝撃波だけでかき消すことが可能である。
『エピソードオブルフィ』では、ハンドアイランドの蝋人形館で白ひげ海賊団やロジャー海賊団と並んで現役時代の蝋人形が展示されていた。製作者のジエゴが若い頃に作った物らしく、まだ両足があった時代のものである。
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