PlayStation 4・PlayStation 3・PlayStation Vita用ゲームソフト。
ジャンルは美少女従魔RPG。
概要
本作では、主人公・アーナスを操作して戦闘するだけでなく、パーティーメンバーとして依代を用いて召喚された使い魔・従魔(セルヴァン)を自動的に戦わせることができる。従魔は経験値を得るごとに容姿や性能が上昇するほか、数が増えるものも存在する。また、アーナスの初期武器は剣だが、ゲーム進行に伴い使用可能な武器の増加、フォームチェンジなど様々な要素が解放される。
クエストには邪妖の討伐といったメインクエストのほかにもサブクエストが存在する。
アーナスが滞在するホテル「エンデ」の地下には闘技場があり、課題をクリアしながら強敵と戦うことができる。
エンディングはマルチエンディングとなっており、本編クリア後にはエクストラシナリオが解放される。
追加エピソード
2015年10月15日よりアーナスの知られざる過去が明らかになる追加エピソード「追憶の記憶」が無料DLCとして配信された。エピソードはダウンロード後、ゲームのメニュー画面から読むことができる。
ストーリー(公式サイトより引用)
かつて在った、人にあらざる者───
妖魔の長、夜の君と呼ばれたそれとの戦いは人類の勝利で終りを迎えた。
しかし、夜の君はその散り際に汚れた血を撒き散らし禍根を残す。
その青き血を浴びたものは姿と性質を変え、邪妖と呼ばれる存在に転じ、人々から夜の世界を奪うモノとなる。
以来、この地は光差す時間はヒトが活動し、闇に染まる時間は邪妖が蠢く、決して眠ることのないよるのないくにとなった。
青き血を浴び、吸血という呪われた能力を得た少女は、よるのないくにでヒトのために生き、夜の生贄となる一人の少女のために戦っていく。
地図に存在することのない“よるのないくに”。
これはそこに生き、戦い、その後誰にも語られることなく、歴史の狭間に散った二人の少女の愛の物語。
その真実の愛にもとづく物語は、何よりも悲しく、月よりも美しい───
世界観
舞台はパラレルワールドの19世紀に存在する地図にない島。有史以来、幾つもの国や島が「永久の夜」に包まれて現実世界から消滅したとされ、11世紀に「夜の君」との決戦による邪妖の大量発生という決定的な異変が起きている。
その後の世界は定期的・慢性的な破滅の危機に晒されているものの、妖魔及び邪妖との戦いは主人公の上司である「教皇庁」にほぼ一任され、厳しい隠蔽工作や情報統制が敷かれている。
そのため本編のような非常時を除き人類は現実同様に帝国主義全盛の世にある。列強国の植民地拡大や、アメリカ独立などの大きな出来事は現実同様に起きており、一部の邪妖は人類同士の戦争が遠因である事が作中で示唆されている。
一方で本編のような緊急事態が起きた場合には流石に戦争を中断しており、各国が手を結んで艦隊を派遣したなどの情報が登場人物の口より聞ける。
産業革命の成否は不明だが、電話など一部の機械は妖魔研究で判明した原理を応用して製造されている。しかし、妖魔を利用しようと実験材料や奴隷にした場合は報復などでまず失敗しており、最悪の場合は純血の妖魔のよって国ごと根絶やしにされるといった事態も起きている。そこまで至った国家は教皇庁からも隠蔽と検閲により国名すらも歴史から消え去っている。
登場人物
サイモン(cv:てらそままさき)
有角教授(cv:松岡禎丞)
ロイド(cv:日野聡)
コーリン(cv:佐倉綾音)
初代聖女(cv:大西沙織)
純血の妖魔
後天的に妖魔となった「邪妖」とは異なる、生まれながらの妖魔。永遠の闇の世界「常夜」(魔界・冥界の類)の住人。自然の化身であり、「常夜」のそれが意志と形を得ることで誕生する。
邪妖を吸血鬼とすればその真祖にあたり、次元の異なる力と人語を話す高い知能を持つ。特に不死性は極めて高く、完全に滅ぼすことは困難を極める模様。人類とは問題なく意思疎通できるものの、その価値観・倫理観は全く異なる。「同じ自然現象に区別はない」「個体への執着が強い」という習性を持ち、同胞に危害を加えたものには凄惨な報復を加える事も少なくない。
その蒼い血に触れたモノは生物・無機物問わず後述の「邪妖」へと変貌することになる。更に作中では「地域」そのものが邪妖に変貌しつつある現象も確認されている。人類も例外ではなく、対策をしていない限りは闇堕ちして人としての生を終えることになる。その感染力は極めて強力であり、夜の君の場合はわずか1滴でも人を邪妖に変えてしまう。更に邪妖の蒼い血から他の邪妖へ…とバイオハザードの如く感染は広がってゆく。
- クリストフォロス(cv:黒沢ともよ)
- ミストラル(cv:松井恵理子)
夜の君が滅ぼされた後、その魂を探しに現世へと現れた純血の妖魔の女性。蒼い肌に二対四本の腕とヘビの下半身を持ち、登場する純血の中で特に人間とかけ離れた姿をしている。
花や書物など人間の文化に理解を示し、母性本能も持ち合わせている。一方で誘惑した魂を瓶詰めにして香水代わりに楽しむなど、根本的な倫理観はやはり人間と異なる。教皇庁には過去に幾度と無く刺客を送り込まれているが、たとえ敗北しても不死性と高濃度の蒼い血の汚染によって最終的には全てを退けている。夜の君の復活には賛成派。
- 夜の君(cv:???)
「夜」、すなわち「常夜」の化身。純血の妖魔で最も強大な存在であり、人類の価値観で言えば妖魔の神、魔王と呼べる人物。登場する3人の純血の妖魔で唯一の男性。
本編の800年前、初代聖女によって滅ぼされ封印されたとされている。魔王のような存在ではあるが、必ずしも他の妖魔・邪妖に忠誠を誓われている訳ではない。むしろその復活で現在の自由気ままに活動できる状況が失われることを懸念する者たちもおり、復活阻止のためにアーナスたちに協力する者まで存在する。
本編ではシルエットしか登場しないが、その正体は…。クリア後に解放される設定資料集では黒い翼のイケメン。
邪妖
蒼い血に触れてしまい後天的に妖魔となった存在たち。下記の従魔も邪妖の一種である。明確な悪意を持って人間を襲う者もいれば(下僕や遊び相手にするために)好意的に接するものもいるが、基本的に人類の脅威であり共存は極めて困難。吸血欲求や夜行性など吸血鬼に近い性質を持つ。
純血同様に一枚岩ではなく、蒼い血の濃度が能力の高さに直結することもあって共喰いを行うこともある。狼型や悪魔型など吸血ではなく直接的な人喰いを行う種族も存在し、人の心臓を喰らった場合は犠牲者の人格(魂)を宿すことになる。
本編開始時点では一度邪妖になれば二度と元の存在に戻る事はできないが、稀に邪妖になっても自我を保つ者たちがいる。それらは紫の血を持った「半妖」と呼ばれ、蒼い血への耐性を持つようになる。一方で邪妖と同じ吸血衝動に苛まれることになり、更に蒼い血を浴び続けるなどで精神が限界を迎えれば完全な邪妖に堕ちてしまう。主人公のアーナスもその一人である。
深く考えたら負けだが、色んな壁を超えてきてしまったがすとちゃんが色々な意味で危ない。あの次元の人類はデフォルトで不老だったりと地球の人間とは作りが違うから大丈夫と信じよう。
従魔
セルヴァンと読む。思念の篭った依代に半妖が紫の血を分け与えることで生まれる、吸血鬼で言えば従者や眷属に相当する存在。主と同じく紫の血を持つ半端者の邪妖。
心強い味方だが忠誠を誓っている(かは待遇と種族次第)のはあくまで己の主に対してのみであり、普通の人間に対する認識は作中の描写を見る限り一般的な邪妖と同じ。良くて無関心、悪くて餌扱いである。
蒼い血を取り込むことで強化されるが、やはりがすとちゃんも同様。本当に大丈夫なのか。
ウッドゴレム | ラウネー |
初期従魔4体のうちの2体。ラウネーはパケ絵も飾る。
外部リンク
関連イラスト
関連タグ
ガストちゃん:初回特典DLC。性能自体は微妙。
ファイナルファンタジー10:ストーリーの展開が何処となく似ている。