概要
完全新作がほとんどだが、総集編やディレクターズカット、もしくは既作に新作を加えて再編集されたものが公開されることもある。
テレビ版よりかけられる予算が多いため、作品のクオリティが高まり、画面や話のスケールが大きくなるというイメージが一般的。
TVドラマの映画化の場合、何かTV版ではあり得なかった大事が発生したり、主人公達を取り巻く環境が激しく移り変わったりする他、作品によってはさらに派手なアクションや特殊演出が盛り込まれたりする。
アニメ版もだいたい上記と同じで、原作やTV版以上に展開の規模および背景が広がった独自新作として作られることが多い。一方の『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』といった国民的アニメの場合、通常のテレビ版ではコメディだが、劇場版になると比較的シリアスなドラマを展開する傾向があり、そのため劇場版というと「いつになくシリアスになる」というイメージもある。
その一方でゲストキャラの俳優や声優に素人の芸能人がかなりの高確率で使われる事が多い事から批判を浴びる事もあり、特にアンチも多いアイドルは嫌われやすい。
最近は動画サイトによる公式配信のおかげで国内全域で見れるようになったためか深夜アニメの劇場版化も増加傾向にあり、放送局が民放ではないUHF局の作品(UHFアニメ)ですら劇場版が作られる可能性が生まれたことはまさに時代の進歩といったところだろう。
深夜アニメの劇場版は公開される映画館は少ないが、『けいおん!』や『ガールズ&パンツァー』のように動員数次第ではその規模が拡大することもある。
近年は動画サイトを検索すれば違法アップロードされたアニメを見る事も出来てしまうため、アナログ的手段で公開される関係上DVD/BDが発売されるまでアップロードが不可能、内容が知りたければ実際に足を運ぶしかないというメリットもある。ただし、鑑賞においてはこちらが客として金を払うということからその費用に合わない出来だと判断されると一層評価が厳しくなったりもする。
「もしあの作品が劇場版になったら~」という空想をするのはファンの性であり、映画のポスターやワンシーンのように描かれた二次創作も多い。pixivにはその両方が混在しているため、勘違いして劇場に足を運んで泣かないように。
また、従来の版と劇場版で仕様が異なる場合もあり、その区別のためにタグがつけられる場合もある。
例:『銀河鉄道999』の星野鉄郎 (原作・テレビアニメ版 / 劇場版)