広義にはUHFを使う無線局全般を指すのだが、一般にはテレビ局の通称で使われることが多い。
テレビのUHF局
アナログ放送では親局の周波数にVHFやUHFを使用していた。UHF局は後者を指す。
何故区別が必要だったかと言うと、初期のテレビやアンテナがVHF局しか対応していなかったためである。
デジタル放送では全部UHFを使用している。
関東地方や近畿地方においてはVHF局が大半で、UHF局はネットワークに属さない県域テレビ局を指すことが多く、特にこの場合を独立UHF局・独立U局と呼んでいた。デジタル化後は独立放送局・独立局と呼ぶ。
独立U局が県域免許しか持っていない、中継局を増やす予算が無いこともあってUHF局は映るエリアが狭いというイメージを持たれやすかったが、しかしUHF局でも複数の県にまたがる放送局もあったし(広域放送もある)、送信所の条件さえ良ければ非常に広い範囲をカバーすることもできる。
各エリアにおけるUHFテレビ局第1局
NHK徳島教育テレビジョン以降、順次開局した。民放初は岐阜放送。地方ではだいたいの場合開局2番目の局がUHFの場合が多い。系列局では比較的フジ系が多く、ついで日テレ系。TBS系は人口200万クラスの県のVHF地方局の大半を抑えていたため少ない。テレ朝系の増加はまだ先となる。括弧の中の数字はアナログの親局のチャンネル。
北海道
北海道テレビ放送(25ch)
青森県
青森テレビ(38ch)
岩手県
テレビ岩手(35ch)
秋田県
秋田テレビ(37ch)
山形県
山形テレビ(38ch)
宮城県
ミヤギテレビ(34ch)
福島県
福島中央テレビ(33ch)
新潟県
新潟総合テレビ(35ch)
栃木県
とちぎテレビ(31ch)
群馬県
群馬テレビ(48ch)
埼玉県
テレビ埼玉(30ch)
千葉県
千葉テレビ(46ch)
東京都
TOKYOMX(14ch)
神奈川県
tvk(42ch)
山梨県
テレビ山梨(37ch)
静岡県
テレビ静岡(17ch)
長野県
長野放送(38ch)
富山県
富山テレビ(34ch)
石川県
石川テレビ(37ch)
福井県
福井テレビ(22ch)
愛知県
テレビ愛知(25ch)
岐阜県
岐阜放送(37ch)
三重県
三重テレビ(33ch)
中京広域圏
中京テレビ(35ch)
滋賀県
びわ湖放送(30ch)
京都府
KBS京都(34ch)
大阪府
テレビ大阪(19ch)
兵庫県
サンテレビ(36ch)
奈良県
奈良テレビ(55ch)
和歌山県
テレビ和歌山(30ch)
岡山県
岡山放送(35ch)
香川県
瀬戸内海放送(25ch)
島根県
山陰中央テレビ(34ch)
広島県
広島ホームテレビ(35ch)
山口県
テレビ山口(38ch)
高知県
テレビ高知(38ch)
愛媛県
テレビ愛媛(37ch)
福岡県
福岡放送(37ch)
佐賀県
サガテレビ(36ch)
長崎県
テレビ長崎(37ch)
大分県
テレビ大分(36ch)
宮崎県
テレビ宮崎(35ch)
鹿児島県
鹿児島テレビ(38ch)
沖縄県
琉球朝日放送(28ch)
茨城県、鳥取県、徳島県には親局UHFテレビ局は開局せず。
地上デジタル放送に完全移行した現在では全てのテレビ局の全ての送信所でUHFが使われるようになっている。アナログ放送の頃は親局がUHF帯域でも中継局でVHFを使う例があった。