概要
永井豪原作の漫画・アニメ・映画・ドラマキューティーハニーの主人公でヒロイン。
女戦士キューティーハニーに変身し、犯罪組織パンサークローと戦っている。
その正体は、如月博士が亡くなった娘に似せて作り上げた生身を有する女性型アンドロイド(※)で、心臓部に「空中元素固定装置(実写映画版及び『Re:』での通称は「iシステム」)」を内蔵している。
空中元素固定装置とは、空気中に存在する分子を自由に結合させることが可能であり、ありとあらゆるものを生み出すことが出来る魔法の装置である。
これによってハニーは自由自在、変幻自在に変身する事が出来るのである。
※『F』のみ、所謂ロボットではなく人造ながらも「生命体」の設定。
余談だが、ハニーの登場シーンはお決まりのパターンとなっており、
敵が「何者だ貴様!」と叫ぶとハニーが「ある時は○○、またある時は○○、然してその実体は!ハニーフラッシュ!!」と叫んで変身し、「愛の戦士、キューティーハニーさ!」と決めるのがデフォとなっている。
ただし唯一口上が大きく異なるのがFで、こちらは「愛の力を持つ乙女、キューティーハニー!貴方の人生、変わるわよッ!(ウィンク付き)」となっている。
どちらにしても、とてもカッコイイ。
永井曰く、変身するときに一瞬全裸になるのは、「その方が描いていて楽しいから」である。
原作だと、シスタージルとの最終決戦の前に、空中元素固定装置が故障して暫く変身出来ず、ジルが「あたしレズっ気あったのかしら?」と言うくらい。
それ以降、漫画が再開されるたびに、露出狂めいていく。
戦うヒロインの元祖的存在で、後述のようにさまざまな声優・女優によって演じられている。
演じた人物(初演時系列順)
演者名 | 作品/シリーズ名 |
---|---|
増山江威子 | (オリジナル=TVA第1作) |
根谷美智子 | 『新キューティーハニー』(OVA第1作) |
永野愛 | 『キューティーハニーF』(TVA第2作) |
佐藤江梨子 | (実写劇場版第1作) |
堀江由衣 | 『Re:キューティーハニー』(OVA第2作) |
原幹恵 | 『キューティーハニーTHE LIVE』(実写TVドラマ版) |
西内まりや | 『CUTIE HONEY -TEARS-』(実写劇場版第2作)※ |
※実際はこの版のみ、普段の名として独自に「如月瞳」と命名されている(変身後は従来通り)が、作中のポジションが同じ事は明白なので本記事にて一括して扱う。
他作品出演
永井豪作品内ではあちこちでゲスト出演もしており、
バイオレンスジャックにも飛鳥了の生き別れの妹という設定で登場する(…が、作中での扱いはお察しください)。
ダイナミックヒーローズではハリケーンハニーに変身しダブルスペイザーを操縦した。
マジンガーエンジェルでは巨大ロボット・キューティーハニーの操縦者として登場。
多羅尾伴内との関連
往年のスター俳優・片岡知恵蔵の代表作である『多羅尾伴内』シリーズ。
スタート当初は大映(現・角川映画)の看板シリーズだったのだが、当時の大映社長・永田雅一と片岡が決裂、東映発足にあたってスタッフ共々移籍する形で継続する事となった。
主人公の探偵が様々な職業・風体の人物に扮し、犯罪の真相を暴き出していく…というストーリー構造は、後の東映変身ヒーロー作品群のプロトタイプ的な見方も出来るが、「主人公の七変化」「変身時の名乗り口上」等、その影響を最も色濃く受け継いでいるのが作品としての『キューティーハニー』、そしてキャラクターとしての如月ハニーと言えるだろう。