白樺は、ブナ目カバノキ科カバノキ属の落葉樹である。正式和名はシラカンバ。
おもに亜寒帯地域に分布し、ユーラシア大陸とその周辺で広くみられる。日本でも高山帯で見かけるほか、北日本では低地でも見られる。
樹皮が白く、また薄く剥けることが特徴である。この樹皮の白さと、葉の色の明るい緑の対比からか、多くの文化圏で若い女性の比喩として用いられている。
近縁種にダケカンバがある。白樺との大きな違いは、ダケカンバは樹皮が剥けないことである。
ちなみに白樺の樹皮は剥いても再生しないので、やみくもに剥いて遊ぶのは遠慮しよう。
利用
木材としての取り扱いが広くおこなわれ、家具材や家屋の内装材に用いられたりする。箒や爪楊枝としての用途もある。
チューインガムに含まれることで知られるキシリトールは、白樺の樹液を原料として作られる。
また、ロシアやフィンランドではサウナに入浴するときに白樺の枝で体を叩いて肌を刺激する習慣がある。