概要
声優:内山昂輝
旅立ちの地で修業中のキーブレード使い。好奇心が非常に旺盛で純粋な心を持つ。愛称は「ヴェン」。
旅立ちの地に来る以前の記憶は失っており、キーブレードマスターのエラクゥスが弟子として引き取る。以降はテラ、アクアと共に修行しながら、家族同然に暮らしていた。
テラとアクアのマスター承認試験の日にヴァニタスにかけられた言葉に突き動かされ、旅立ちの地を飛び出して、世界を駆け回ることになる。
後の時間軸に登場するロクサスと瓜二つの容姿をしている。これについては少々複雑な事情がある。
ゲームにおける性能
初期装備はフレッシュブリーズ。
キーブレードを逆手に持つスタイルで戦う。
素早い攻撃や高性能の回避アビリティを持つスピードタイプで、ステータスの伸びも三人の中では平均的。
三人の主人公の中では歴代シリーズの主人公であるソラやロクサスに最も操作感覚が近く、初心者向けのキャラクターと言える。
ただし、武器のリーチは三人の中で最短となるので、魔法を主体に戦わない場合は敵への接近は必須となってくる。
専用の回避アクションは「ドッジロール」。性能は過去シリーズにてソラやロクサスが使用していたものとほぼ同じ。また、発動時に雷を纏って接触した敵にダメージを与える「サンダーロール」も存在する。
ネタバレ
元々ヴェンはマスター・ゼアノートの弟子だった。とある計画からヴェンの闇の力を解放させようと、彼はハートレスをヴェンに仕向ける。しかし最後まで心の闇の力を解放しなかった為に、業を煮やしたマスター・ゼアノートは彼の心から闇を強制的に抜き取る。この時抜き取られた闇から生まれた存在がヴァニタスである。
心から闇を無理矢理抜き取られたショックで心が崩壊して眠りについてしまったヴェンは、せめてもの情けとばかりにマスター・ゼアノートによってデスティニーアイランドの小島に安置される。そしてゼアノートが立ち去ろうとした時、意識がないはずの彼の手にキーブレードが出現。これを見たゼアノートは彼をエラクゥスの元へ預ける事にした。
また、ロクサスと外見が瓜二つなのは、闇を抜き取られて心が壊れた部分を生まれたてのソラの心と繋がる事で補い、BbSにおけるストーリー終盤にてヴァニタスを倒した事でχブレード=彼の心が再び崩壊して眠りについてしまい、再び目覚める時までソラの心と同化した為である。これにより、ソラがKHIのストーリー後半にてハートレス化した際に生まれた彼のノーバディであるロクサスは、ヴェンの影響も受けて彼と瓜二つの容姿となるのであった。
ヴァニタスの顔がソラと瓜二つなのも似たような理由であり、ヴェンの心を感知できる=常にヴェンとリンクしているヴァニタスは、ヴェンがソラと繋がった事で彼もその影響を受けたからである。ちなみに小説版によると、ヴァニタスの仮面の下の素顔がソラと同じものになる以前は、アンヴァースと同じ顔だったらしい。
ストーリー終盤、キーブレード墓場にてテラやアクアと合流した後にマスター・ゼアノートとヴァニタスとの最終決戦に挑むも、マスター・ゼアノートに氷漬けにされてしまう。崖から落とされた所をアクアに受け止められて事なきは得たものの、今度は不意打ちを仕掛けてきたヴァニタスによってアクアがやられてしまう。
トドメを刺そうとするヴァニタスを止めようともがき、自力で氷を溶かしたヴェンはアクアを守る為にヴァニタスと激突、これに勝利する。
しかし、それはχブレードを完成させる為にヴェンと融合しようとするヴァニタスの罠であり、ヴェン倒された際にアンヴァースの発生源が自分であるといあネタばらしをしたヴァニタスは、手下のアンヴァースに拘束させたヴェンと融合を果たし、χブレードを作り出そうとする。
しかし融合は不完全なものとなり、精神世界で目覚めたヴェンは再び完全な融合を果たそうとするヴァニタスと対峙、激闘の末に勝利する。
が、ヴァニタスが敗北してヴェンの心に回帰し、更にχブレードが破壊されたという事はヴェンの心が破壊される事でもあり、ヴァニタスが消滅して間もなくヴェンも光の粒子となって消えてしまう(現実世界においては肉体自体は無事で、心が失われた事で深い眠りについている)。だが、壊れてしまったヴェンの心は幼少時代のソラの声に導かれ、彼の心と一時的に同化する事で完全に壊れるのを免れた。
それから十数年の年月が経った現在も、ヴェンの心はソラの心の中で眠り続けている。
キーブレードは本来ひとりにつき1本までしか出せないが、ソラの心にヴェンが宿っているため、ソラとそのノーバディであるロクサスは二刀流で戦うことができる。