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クシィの編集履歴

2017-01-31 00:01:27 バージョン

クシィ

くしぃ

クシィとは、『魔法つかいプリキュア!』に登場するキャラクターである。

ネタバレ注意


CV:中村悠一


概要

第20話で判明した闇の魔法つかい首領ドクロクシーの正体にして本名。


かつて魔法学校で教師をしていた男性であり、魔法学校の歴史上でも屈指の天才と呼ばれていた。

魔法学校の校長の教師時代の同僚であり、同時に学生時代からのとても古い親友同士でもあった。

魔法つかいの先生


若き日のクシィと校長はその才を生かして幾つもの古文書の調査をしており、その過程で「いずれ地上に大いなる災いが訪れる」という予言が残されていることを知った。そして、それを回避するのはリンクルストーンエメラルドの輝きが必要だということも伝えられていた。

2人は世界を股にかける冒険を行いエメラルドを探索したが、どれだけの場所を巡っても見つけることはできなかった。

業を煮やしたクシィは方針を転換。リンクルストーンに匹敵するくらいの強い力を手に入れるべく、あまりに危険なため封印されていた禁断の知識の研究に手を出すようになった。この時点で穏健派の校長とは袂をわかっていたようだ。

そして最終的に、太古に存在した強力な力「ムホー」を現代の魔法の技術で模倣することに成功した。それこそが「闇の魔法」である。

しかし闇の魔法を使いこなすには人間の肉体は脆弱で、実証実験の最中に魔法が暴走。クシィは闇の渦に飲み込まれる形で死亡した。


しかし暴走した闇の力の副作用なのか、「強き力を手に入れたい」という強い欲望の思いが幽霊のような形で現世に留まり続けた。

そしてその欲の念が仮初の肉体に宿り、ドクロクシーと名乗る存在が誕生する。

ドクロクシーにはもはや生前の人としての魂は失われており、世界の全てを闇に染めようと目論み、自身を完全な存在と昇華する為にエメラルドを求めて暗躍することになる。


その後の詳しい詳細は親記事を参照。


なお、クシィが再現させたムホーの力は、元をただせば、予言された災いの正体である「終わりなき混沌デウスマスト」の眷族たちが使う超能力である。

クシィがこのことを知っていたかは不明。だが、恐るべき敵の力に対処するために敵の力を我が物にするという発想も、そうおかしなものではない。


クシィの魔導書

ドクロクシーが浄化され、クシィの魂が昇天した後は彼に関する物語は全て終結した……と思われていたのだが、41話で校長が生前のクシィが何か残していたものはないかと探索を開始する。

親友がこの世界に何も残さずに消えていったというのはあまりに寂しいので、何か形になるものを欲していたのである。

校長がクシィの残したものを探し始めたのは、みらいが放課後留学で毎日魔法学校に通うようになり、リコとの固い絆を度々見せられてからのこと。校長はリコとみらいの姿に、少年時代の自分とクシィの姿を重ね合わせざるを得なかった。魔法界の権威として責任ある立場のため脆さは滅多に見せないが、やはり校長も一人の人間。ありし日の憧憬の念は抑えられなくなっていたようだ。

ショタ校長とクシィ(とヤモリ)


そしてある日の夜、校長はクシィの魂が昇天した場所である海辺までやってきた。

だが、そこにデウスマストの眷属であるオルーバがやってくる。彼も「これからの準備」に必要なものとして、何かを探しているというのだ。そこにプリキュアも現れて戦いとなるも、最終的にオルーバは海底に残されていた一冊の魔道書を見つけ、目的を果たしたとして去っていく。それはちょうど、ヤモーがドクロクシーの5本の遺骨を拾い上げたところと同じである。つまりこの魔導書はドクロクシーが終始肌身はなさす持ち続けていたものなのだ。

ドクロクシーの項目に詳しいが、実はドクロクシーが健在な頃から彼が「黒い本」を持っている様子はこっそり描かれている)


そして校長はその本の表紙を見て気づく。黒い表紙に髑髏の文様。あれは校長とは別の道を歩むことになったクシィが、禁忌の研究成果を記していた魔導書なのだと。


その後オルーバは魔導書を一読し、闇の魔法を「悪くないかな」と評す。彼はこの魔導書を使いバッティスパルダガメッツを復活させたり、みらい達を幼児化させたりと大きく動き出す。


そして45話にて、オルーバがなぜ闇の魔法を求めていたのかについてが明らかにされることとなる。

それはクシィの世界を守ろうとした思いを踏みにじり、さらには闇の魔法つかいの存在意義さえも否定する残酷な真相であった。詳細はこちらにて。


校長との関わり

45話にて、魔法の水晶から校長とクシィの学生時代の思い出が語られている。

二人は学生時代からの友人であり、真面目なクシィとおおらかな校長と性格こそ全く違えど、とても気の合う友人同士だった。回想のワンカットから推測するに、おそらく同い年でルームメイトでもあった様子。

しかしクシィが校長の反対を振り切って闇の魔法に手を染めたことで、二人は疎遠となってしまう。

校長は身を滅ぼしたクシィを想い、数百年経った今も時折心を痛めていたという。


そして魔導書が奪還されたことにより、校長はクシィの真意を知ることになる。

魔導書の最初のページには校長への言葉が記されており、そこでクシィは語っていた。来たるべき災いを退けるためなら自分の身がどうなろうと構わない、だが校長だけは巻き込みたくなかったと。


《災いを乗りこえまた…いつか…、共に飛ぶ日を夢見て…》


これより前の話では、魔導書の1ページにクシィと校長の学生時代の写真が挟まれているカットがある。やはりクシィも校長を、ずっと想い続けていたのであった。


「クシィよ…お前はどこまで真面目な奴なんだ…バカヤロウ」


この文章を読んだ校長は本を抱きしめ、こう涙した。


若き日の二人の関係性を一言でいうなら「おおらかで元気な性格の校長と、真面目で向上心ある性格のクシィが、寝食をともにしながら、伝説のリンクルストーンを求めてわくわくもんの大冒険をしていた」と言うことである。

言うまでもなくこれはみらいとリコの関係性のメタファーである。実際、校長はみらいとリコにかつての自分とクシィの関係を重ね合わせている様子が垣間見える(41話では明確に口にしている)。45話の回想シーンの多くは今までに描かれてきたみらいとリコの何気ない日常シーンをそのまま配役だけ置き換えたような構図になっていた。何しろ、校長とクシィが手をつなぐシーンが印象的に描かれているのだから。

つまりこの二人の悲劇は、みらいとリコも一歩間違えればこうなるという可能性の一つとして示唆されているとも言える。そして、現状におけるみらいとリコの関係性と、校長とクシィの関係性との違いは、端的に言えば世界を守らなくてはならないと言う使命感の強さとなる。「世界のため、みんなのため、それもいいけど忘れちゃいけないことあるんじゃない?」というプリキュアシリーズの原点たる名フレーズを思い返さざるを得ない。

校長がみらいとリコに決して世界を守る使命を押し付けることをしないのは、二人に自分たちのような結末を迎えて欲しくないという思いあってのことだろう。


余談だが、本作のキャラクターデザイナー・宮本絵美子はクシィの付けている飾り紐は若い頃校長からプレゼントされた物ではないかとイメージしているとのこと(内藤圭佑氏のTwitterより)。その飾り紐はドクロクシーの姿になっても残っていたため、色々と考えさせられるところである。


余談

年齢

校長の少年時代から親友とされているため、存命していたなら校長と同年代(おそらく同い年)だと思われる。ちなみに校長の年齢は裏設定によれば4桁である。


再会…?

最終回で校長が締めの言葉を語るシーンがあるのだが、そのシーンの最後のコンマ数秒において校長の背後にいつの間にか誰か立っているのがわかる。

その存在は画面上では足の部分しか映ってないのだが、その足を覆うローブがクシィのものとよく似ている。

しかし、締めの言葉を語っている最中の校長はまだその存在に気づけていないようだった。この後に校長が振り返るとそこに誰かの姿を見るのだろうか? それとももはや「生ける者には認知できない」存在であるのだろうか?

だが、そんなことが描かれる前に場面は転換して物語は終わる。そもそも校長の背後に誰かの足が見えるというのは注意深く見てないとスルーしてしまうような部分であり、公式で明確な答えを出すことはこれからもないのだろう。


甘党?

最終回において、彼は生前から甘いものが好きで、ドクロクシー化してもなお甘いもの好きであったと明かされる。

45話では少年時代のクシィと校長の日常の風景がフラッシュバックされているが、クシィはかなりデカいハフェを美味しそうにたべていたり、棒つきのアメをなめていたりと、甘いものが好きという伏線は貼られていた。


中の人について

既に故人であるため長らくクシィとしての台詞は無かったが、第45話にて声付き登場を果たす。

しかしクシィとしてのCVは、ドクロクシーの声を当てた秋元羊介ではなく中村悠一

アニメのCVは同一人物であれば同じ声優が担当するパターンが多いが、クシィとドクロクシーは別の声優である(同一人物でもキャラの年齢によって声優を変えるケースはある)。

なお、校長はドクロクシーの正体をその声で判別していた。制作側としてはクシィの老齢体の声が秋元羊介という認識なのかもしれない。


関連タグ

魔法つかいプリキュア! 校長(魔法つかいプリキュア!)

闇の魔法つかい ドクロクシー

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