ダブルオークアンタとは劇場版機動戦士ガンダム00に登場するモビルスーツである。
概要
劇場版での主人公機であり、マイスターは刹那・F・セイエイ。
刹那専用に開発された機体であり、イノベイターとしての彼の能力を前提として設計されており、その外見はガンダムエクシアとダブルオーガンダムを足して二で割ったかのような印象を持つ。
ダブルオーガンダム同様、ツインドライヴシステムを搭載したガンダムであり、オーライザー等、外部から安定化装置を装着しなくてもツインドライヴの性能を発揮出来るようになっている。
ただし、この機体は戦闘を行う為の機体ではなくクアンタムシステムを用いて戦場に高濃度粒子領域を形成する事で戦いを止めることを目的として開発されている。とは言え、ツインドライヴ搭載機であるが故に基本性能は高い。
また、GNドライヴはリボンズ・アルマークとの戦闘でエクシアと0ガンダムのものが損失してしまった為、木星で新たに開発された物を背中と左肩のGNシールドに搭載している。
映画公開に一ヶ月以上も先駆けてガンプラ化が決定。
2010年8月に1/144スケールモデルが発売し、同年11月にはマスターグレートが発売された。
武装
GNソードV
エクシアのGNソードから通算5代目のモデル。
形状やライフルモードへの変形方式はGNソードIIを踏襲しているが、刀身全体がGNソードIIIと同じクリアグリーンの半透明素材で成形されている。
GNソードビット6基を刀身に合体させることで、ソードモードはバスターソードに、ライフルモードはバスターライフルへとそれぞれ強化される。
GNソードビット
GNソードVと同素材の刃が採用されたビット兵器。
形状の異なるA、B、Cの3種のビットを各2基ずつ、計6基のソードビットを左肩部のGNシールドに装備。
内蔵されたグリップを引き出すことで、通常の手持ち剣としても使用される。全ビットを機体前面に展開することで、広範囲にGNフィールドを形成することも可能。
クアンタムシステム発動時は、環状に配置したビットが量子テレポート用のゲートを作り出す。
GNバスターライフル
ソードビットがGNソードVに合体した武器。
強力な粒子ビームを発射し、それをビームサーベルとして使用することが出来る。
GNバスターソード
ソードビットがGNソードVに合体した武器。
巨大な刃で、敵を一刀両断にする。
特殊能力
クアンタムシステム
地球外生命体との「来たるべき対話」に備え、洗練されたツインドライヴと刹那の純粋種としての能力により、ダブルオーライザーの「トランザムバースト」より更に広域の高濃度粒子領域を展開する発展型システム。
システム発動時は左肩のGNシールドを背中側に畳み2基の太陽炉を直結、更に全身の装甲が排除され各部のGNコンデンサーがせり出すように展開する。その際放出される粒子により、機体色はトランザム時の赤色から緑色に変化する。
バリエーション
ダブルオークアンタ フルセイバー
GNソードVIフルセイバーを右肩に装備した状態。
新型GNドライヴが完全に同調しなかった場合に備えてダブルオーガンダムに対するオーライザー的な装備として用意されていたが、クアンタのツインドライヴが安定稼動していたため使用されることはなかった。
これら追加装備はドライヴの安定化装置としての意味合いもあるが、クアンタの追加武装としての側面も持っており、GNソードIVを装備した状態のクアンタは(パイロットの休憩なしなど条件付きとは言え)一週間で地球へ来襲したELSを殲滅出来るというシミュレーション結果が出ており、見方を変えれば通常のクアンタが「対話の為のクアンタ」で、こちらは「武力を行使する為のクアンタ」という解釈も出来る。
なお、GNソードIVフルセイバーはGNソードIV本体と三本のGNガンブレイドで構成されており、それぞれのパーツを用途に応じて組み換え、ライフルモードやランチャーモード、セイバーモードとして使用することが可能。
クアンタエルス
相互理解の過程でELSと融合した姿。
クアンタムバーストで排除した装甲が左右対称の形状となって再構築され、背中には8枚の発光する翼のようなパーツが形成されている。
関連イラスト
フル装備状態。
どことなくダブルオーガンダムセブンソードを思い出させるフォルムである
劇場版告知で登場した時の仮デザイン。
青と白を基調としたカラーリングで決定稿よりも幾分かスリムな印象。
セブンソード万能説
ご覧の通りダブルオークアンタにセブンソードを装備した姿。
※実在はしませんがプラモで再現可能です。
ダブルオークアンタ・トゥエンティーシックスソード
全ソードを装備した究極(?)のダブルオークアンタ。
※実在しません。無加工・無改造では、プラモで再現出来ません。