概要
「ツヤクワガタ」の和名が示すとおり光沢のある上翅を持つ。種類によっては真っ黒だったり、美しい模様をもつものもいて、人気が高い。
生態面では朽木ではなく土に産卵するなどカブトムシに似る部分がある。
一般的にクワガタムシのオスの大アゴは、体の大きさに比例して長くなるが、この仲間は体が大きいのに大アゴが短い個体(短歯型)も多く生まれる。
後述の通り、大型種は気性の荒い種類が多く、短歯型のオスでも相手の脚を大アゴで切ってしまうこともある。
多くの種は暑さに弱い。
日本には本属のクワガタムシは生息していないが、沖縄諸島に数種類が生息している「マルバネクワガタ」の仲間がツヤクワガタ属に近い種類とされる。
有名なツヤクワガタ属のクワガタムシ
主に東南アジアに生息している。
ブルマイスターツヤクワガタ
インドに生息する、体長109mm近くになる世界最大級のツヤクワガタ(羽に色のつくツヤクワガタでは世界最大)。詳しくは該当項目参照。
ラコダールツヤクワガタ
前翅は黄色で合わせ目が黒くなり、頭部にも逆三角形の黄色い模様が、腹側にも黄色い模様があるのが特徴。人気が高い。
スマトラ島にはラコダールに非常に類似したクワガタが他に2種類生息している。
必殺わざはチョキ、(旧)「デビルスリーパー」→(新)「スライディングR」。
インペリアリスツヤクワガタ
ボルネオ島、パラワン島に生息。
脚の付け根が赤くなるのと、黒く金属光沢を放つ前翅が特徴。
ムシキングにも登場。(旧)つよさ120、(新)SR(旧のつよさ160~180相当)。
必殺わざはチョキ、「フォレストブリッジ」。
アルケスツヤクワガタ
フィリピンに生息する、体長104mm近くになる世界最大級のツヤクワガタ。詳しくは該当項目参照。
インターメディアツヤクワガタ
フィリピンのパラワン島、ネグロス島に生息する。メイン画像のクワガタ。
詳細は当該記事参照。
スティーブンスツヤクワガタ
主にインドネシアのスラウェシ島近辺に生息する。
生息地域によって大アゴの形や上翅の色彩に差異が見られる。こいつも闘争心が強い。
ムシキングにも登場。(旧)つよさ120、(新)R。
必殺わざはチョキ、「グリーンアロー」。
フェモラリスツヤクワガタ
主にマレー半島やボルネオ島に生息する。
前翅は全体が黄色く、頭部の中央も赤みを帯びる。
やはり闘争心が非常に強く、アカアシツヤクワガタ・アカアシオニツヤクワガタとも呼ばれる。
ムシキングにも登場。(旧)つよさ140、(新)未登場。
必殺わざはチョキ、「VT(ヴァーリトゥード)ブレイク」。
注意点
アフリカに生息するタランドゥスオオツヤクワガタはツヤクワガタ属(オドントラビス属)のクワガタムシではなく、オオツヤクワガタ属のクワガタムシである。
なお、オオツヤクワガタ属はタランドゥスのみで形成されている(単型属)。