概要
原作25巻FILE.9「手負いの探偵団」~26巻FILE.7「思い出の場所」に相当。
アニメは「命がけの復活 ○○」というタイトルで、6週にわたり放送された。
本作の主人公・江戸川コナン(工藤新一)と、ヒロイン・毛利蘭との関係性に焦点を当てた長編シリーズ。
また、APTX4869の試作解毒薬が初めて使われたエピソードでもある。
『コナン』全体を通して見ても非常に重要な立ち位置であり、以降のエピソードやOP・ED映像、劇場版などにおいても本シリーズの画や回想が多く登場する。
ポイント
「洞窟の探偵団/負傷した名探偵」
「バレてんじゃないの?あなたの正体…」
自分の正体が蘭にバレているのでは……というコナンの疑念が、確信に変わるまでを描いたエピソード。同時に、2人に対する哀の複雑な感情も垣間見える。
事件パートでは、歩美・元太・光彦の少年探偵団3人組が大活躍。重傷を負い意識を失ってしまったコナンに代わり、鍾乳洞の謎を解いて見事出口にたどり着いた。
「第三の選択/黒衣の騎士」
「祭りの続きはこの血塗られた舞台に幕を下ろした後で…」
本編では2度目となる新一の復活が実現。有名人の久々の登場に大いに沸く生徒たちや、コナンと同時に存在する事態に困惑する蘭と平次、本当に男性だったことに嘆息する和葉など、新一に対する多種多様な反応が面白い。
事件自体は特別難解なものではないが、新一の黒衣の騎士姿や大勢の観客のおかげで、まさしく「推理ショー」と呼ぶに相応しい謎解きパートとなっている。
「帰ってきた新一…/約束の場所」
「あいつが… あいつが待ってんだ…」
好きな時に好きなだけ会えない、本当の姿で本当の思いを伝えられない……そんな新一と蘭の恋模様が凝縮されたエピソード。新一の行動の背景に、この2人が意外な形で関係している。
また、元の姿を喜ぶ一方で「江戸川コナン」としての人格が染みついてしまっている新一や、サポート役に徹する哀のコナンへの変装にも注目。