正式名称「コスモタイガーⅡ」であるが、劇中ではほぼ「コスモタイガー」と呼称する。
おそらくアニメ作品中では、最強に類するであろうマルチロール機である。作品中では「愛の戦士たち」から「完結編」まで登場した機体で、地球の――しいてはヤマトの主力として活躍を続けた名機である。
デザインを担当したのは松本零士、宮武一貴、板橋克己の3名。
概要
第一作に登場した「ブラックタイガー」の後継となる戦闘爆撃機。白色彗星帝国との戦いを皮切りに、ヤマトが自沈する完結編まで使用された。性能バランスに優れ、乗員にも乗り心地は好評で、前年に配備されていた旧型機を瞬く間に駆逐し、白色彗星帝国戦時には地球防衛軍の主力戦闘機の地位にあった。
なお、劇中でマイナーチェンジが一回されており、作画上でも機首が長く描かれるなど、マイナーチェンジ型の区別がつけられている。塗装は銀色主体だったが、最後の戦いでは旧日本海軍機カラーに変更されている。マイナーチェンジ型は新コスモタイガーと呼ばれ、「永遠に」、「Ⅲ」、「完結編」で使用された。なお完結編ではカラーリングが変更され旧日本海軍の中期~末期にかけての航空機と同じ塗装に変更されている。
古代進も「永遠に」で本機のバリエーションを使用していた事はあまり知られていない。
ちなみに宇宙戦艦ヤマト復活篇のコスモパルサーは直系の後継機であり、デザインに本機の名残がある。
性能
劇中での活躍から推定されるスペックは以下のとおり
- 星系が変わった場合でも特に手を加えなくても使用可能
- 恒星間航行艦が撃ちあう戦場を機敏に飛び回る俊敏さ
- 惑星大気圏と大気圏外を休みなく運用しても問題ない
- 土星から衛星「フェーベ」までの間の長距離を「ひとっ走り」で済まし、往復できる航続距離
- 土星の輪の中を飛んで輪を構成する石や氷塊にぶつかっても全く破損しない
- 敵の対艦ミサイル(ハイパー放射ミサイル)を後から追いかけて追いつき、銃撃できる
- 対空対艦攻撃フル装備で、敵戦闘機とのドッグファイトが可能。しかも劣勢に陥った事がほぼない。
- 機体内外で高度な重力制御を行っている
- 白色彗星帝国との最終決戦に使われた三座型は、英国面で有名なデファイアントやブラックバーン・ロックと同じ旋回機銃搭を装備している。しかしながら空気抵抗が無い宇宙空間の為か飛行性能が低下している描写は見受けられない
- マイナーチェンジ型の新コスモタイガーに至ってはボラー連邦、ガルマン・ガミラス帝国の空母機動部隊をまるごと返り討ちにする程の性能を持つ
- 雷撃機型と呼ばれる機体は多数の対艦ミサイルを搭載できる
などなど、戦闘機とは思えぬそのチートじみた性能で完結編にてヤマトが自沈するまで守り続けた。
・・・・・・お前のような戦闘機がいるか!