概要
東京メトロ千代田線で活躍している6000系の機器の劣化が見られるようになったため、サービス向上を目的として2010年に営業運転を開始した。2011年に鉄道友の会よりローレル賞を受賞。
車体は10000系をベースにしているほか、制御装置はPMSM(永久磁石同期電動機)を1500V線区向けに初採用している。エネルギー効率を高く出来ることから、モーター車の数を10両編成のうち4両(4M6T)に減らすことが出来た。
6000系を置き換えて6000系の一部が海外輸出(KRLジャボタベック)となったほか、1編成のみで扱いがややこしかった06系も置き換え、結果的に千代田線は16000系で統一されることになった。
運用は6000系時代と同じく千代田線以外にも小田急電鉄小田原線やJR東日本常磐緩行線へ乗り入れているほか、小田急線内は多摩急行・急行などの優等運用にも入っている。
第01~05編成
1次車の5編成は当系列では唯一、前面貫通扉を中央に配置している。IGBT素子・PMSMによるVVVFインバータ制御。
第06~16編成
2次車・3次車。右側の前方視界が見づらいとの指摘があったことから前面貫通扉の位置を変更。この箇所は4次車以降の編成にも反映されている。IGBT素子・PMSMによるVVVFインバータ制御。
第17編成以降
4次車以降の編成はヘッドライト(前照灯)をHIDからLEDに変更したため、灯具のデザインが変わっている。また、前面・側面の帯もそれまでの「緑の濃淡に白」から「黄色・緑の濃淡」に変更されている。炭化ケイ素(SiC)素子・PMSMによるVVVFインバータ制御。