もしかして:マギウス
正式名「Multiple Assignable Game Interface Universal System.」の略。日本語に直すと「普遍的なシステムのための複合の割り当て可能なゲーム・インターフェース」となる。富士見汎用システムという副題が添えられている場合もある。
概説
文庫本15ページ分に収められた「基本ルール」(主には行為判定の基準に関するルール)を軸に、別制定となる「作品別サプリメント」を組み合わせてTRPGとするルールシリーズ。
同じく汎用システムであるGURPSと比べれば、その単純さにあまりにも驚く。
他のTRPGと異なる点は、ほとんどのサプリメントにおいてぼっちでも遊べるゲームブック形式の「ソロプレイ」が実装されている事。ほとんどのサプリメントは、このソロプレイの制度を初心者用に世界やルールを紹介するためのチュートリアルとして使用していた。
そして基本ルールのあまりにもあまりな単純さのおかげでゲームメーカー・ゲームマスターの自由度が高く参入が容易に見える点である。そのため同人ゲームメーカーには現在でも人気のあるシステムと言える。
が、実はこれはゲームバランスもゲームメーカーに丸投げされているという事でもあり、ヘタなメーカーがMAGIUSに手を出せば、ほぼ確実にゲームバランスを狂わせて自爆するという難点を持っている。
基本的には富士見書房が自社(あるいは親会社である角川グループ)に関わりのある作品をTRPGにするための作品であり「汎用」という割にはサプリメントごとにそれぞれのアクが強く、サプリメント間の共通ルールは、ほぼ存在しないと言っていい。(同人作品には、これを強引に連結しようとしたサプリメントもある。大抵はポシャるが)
おもな参加作品
- 天地無用!
- ロケットガール
- 蓬莱学園
- スレイヤーズ
- 魔術士オーフェン
- セイバーマリオネットJ
- 新世紀エヴァンゲリオン
- モンスターメーカー
- 機動戦艦ナデシコ
- サイレントメビウス
- ロスト・ユニバース
- それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ