概要
先述した通り、『NARUTO』第43巻の第402話に登場した鳥である。
うちは一族の仇である兄・うちはイタチを討ったうちはサスケ。しかし仮面の男により、イタチは里とサスケのためあえて汚名を被り、最期までサスケのために行動していたのだと教えられる。
その後、岬の上で佇み、そのことを噛み締め悲痛な表情で涙を流すサスケが見開きで描かれる。
このページ左ではサスケが組織し行動を共にする『蛇』の面々と仮面の男が映され、そしてその一番下に
キーー
とネームドキャラたちより微妙に大きいコマで鳴くドアップの鷹が突如登場する。
ここだけ見たらまるで大事な仲間の一員でもあるかのようだが、この御仁は第43巻・第402話のこのページで初めて登場した、単なる通りすがりの野生の鳥である。
誤解されがちだがサスケが口寄せの術で召喚する鷹「ガルダ」とコイツは全くの無関係である。
そのあまりにも意味不明な存在感から、「キーさん」と通称されナルトスなどでネタにされるようになったのだ。
なお、前述の悲痛な表情で泣くサスケ自体もよくコラの犠牲になっている。
結局、こいつは何なんだってばよ?
アニメや映画などで一度くらいは見たことがあるのではないだろうか。
無常感や「間」の演出でどこからともなく鳥が飛び去っていくシーンを。
おそらくそれをイメージして描いたのだろう、というのが有力な説である。
実際、アニメ版のこのシーンは、ドアップで鳴くキーさん含めて原作の要素そのまま、そのようなシーンに演出されており、良い意味で普通の映像になっている。
キーさんは犠牲になったのだ……映像ならではの演出を漫画で表現することの難しさ……その犠牲にな。
また、この直後サスケは『蛇』を『鷹』と改名することを宣言するので、鷹が登場するのはそのちょっとした前フリでもある。