概要
ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に登場する、海防艦「国後」×駆逐艦「子日」の二次創作カップリング。
艦これのカップリングといえば、苦楽を共にした戦友、掛け替えのない姉妹、反りは合わずとも世界を守る気持ちは繋がっている好敵手など様々だが、この二隻の場合はほんの些細な勘違いと行き違いから始まる。
出会い
1942年6月、アリューシャン作戦支援に当たっていた国後が幌筵島の基地に入港した際、そこには子日が在泊していたのだが、子日は後からやってきた国後を自分よりも格下の艦艇と勘違いしてしまった(実際には当時の国後はまだ軍艦であり、駆逐艦より格上)。
当時、他艦と港や外海で会った際は階級が下の方から先に敬礼をする、という決まりがあったのだが、なかなか相手が敬礼をしてくれないので、子日は国後に対して信号を送って問いただそうとしたのだが・・・
子日「ねえ、そこの君。何で子日に敬礼をしてくれないの? ね?」
⇒(貴艦ハナニユエ本艦ニ敬礼サレザルヤ)
国後「えっと……あたし、国後っていうんだけど……」
⇒(ワレ国後ナリ)
子日「国後ちゃんか……えっと、国後ちゃんの艦種は……って、えぇぇぇぇぇぇっ!?」
・・・と、当時はまだ菊花紋章を持つ軍艦だった国後に非礼な電文を送ってしまう。
元々占守型海防艦はソ連との漁業権交渉などを行う関係で、外交任務を有する軍艦に分類されていた(1942年7月1日の艦艇類別等級改訂をもって海防艦そのものが軍艦籍から外れるまで)。
しかしながら、その駆逐艦よりも小さな艦形と知名度の低さから、軍艦でない艦艇からぞんざいに扱われる事もしばしばだったという。
時代は流れ、艦これで再開
2017年春季イベント『出撃!北東方面第五艦隊』にて海防艦が初実装。占守、択捉と共に国後が登場し、子日との絡みが放置ボイスで確認された。
内容は、子日が国後をまだ軍艦籍に在籍していると思い、自ら敬礼したことから話が始まっている様子であった。
後に続く台詞で、現在は艦艇類別等級の改正が適用されたので占守型は軍艦籍ではなくなり、自分は駆逐艦と同じ「艦艇」の枠組みで艦としての階級は同じになったことを国後が説明している。
呼び捨てではなく「子日"さん"」と呼ぶのはそれが理由なのだろう。(艦これでは艦娘の階級は艦長の階級に依存するわけではないのだろうか…?)
子日が沈没したのは艦艇類別等級の改正が行われた1942年7月1日の、僅か4日後の7月4日であった。
なので、改正があった記憶が薄く、勘違いして自分から敬礼してしまったのであろうと推測される。
台詞の最後で両者とも意気投合し、国後が「がんばろうっ♪」と親しげに話し心温まる締め括りで終わる。
軍艦と艦艇だったのが、今は同じ「艦艇」として、良き関係を深めていく展開が期待される。
ここがすごいよ国後子日(余談)
ピンク色の髪と赤いリボン、ここまでは共通点で
・ネコミミ(に見える髪型)×ネズミミ(に見える頭部ユニット)
・終戦まで生き残る×開戦初期に沈む
と、美味い具合に正反対な要素が存在する。
艦長の威光に想いを馳せるなど、海防艦と駆逐艦の立場違いも時に良いスパイスとして関係を引き立たせるであろう。
関連タグ
長波子日(ながねの):長波と国後とは髪の色の比率が逆、色は違うがリボンを付けている、という因縁めいたものがある。こちらは史実で面識がないが、長波の時報ボイスで何故か子日が登場する。また、キスカ島撤退作戦の際に若葉、初霜と長波を巻き込む多重衝突に国後も混じっている。