概要
一応は現在アジア唯一の強襲揚陸艦である(配備当初は強襲揚陸艦としていたが、近年は輸送艦とする韓国メディアの報道が目立つ)。ウェルドックと全通甲板を兼ね備えるが、揚陸艦というよりは旗艦にウェルドックとヘリ運用能力を付加した多目的艦といえる。つまり、自衛隊でいえばひゅうが型護衛艦とおおすみ型輸送艦を足して二で割ったような艦であり、役割分担をした多数の艦を用意する余裕の無い韓国海軍ならではの、欲しい機能をあれもこれも一隻の艦に集約する苦肉の策といえる(これは韓国海軍のイージス艦にも言える)。
それにより高度な通信能力、ウェルドック、車両甲板、ヘリコプター運用能力、駆逐艦並の強力な電子兵装、強力な個艦防御兵器を備える。そう言われれば夢の万能揚陸艦に聞こえるが、実際のところ最大速力が22ktと低く、駆逐艦やフリゲイトと効率的に共同作戦を実施できるかは疑問である。さらにレーダーは甲板の反射波を拾ってゴースト(虚偽標的)を表示してしまうなど、致命的にバランスが悪いと言わざるを得ない。
そして肝心の艦載ヘリが無い。有事には陸軍のヘリを搭載するという報道もあるが、当然ながら陸軍のヘリには防塩処理がされておらず海上での運用は困難である。
さらに、自衛対空火器にフランスのゴールキーパーを採用しているがなぜか上部構造物の上に設置されている(ファランクス以外は基本的に甲板の端の一段下がったところに設置するのが常識)ため飛行甲板が射界に入ってしまい一部では「オウンゴールキーパー」と呼ばれている(まあ、先ずボール(ヘリ)がないが)。
関連イラスト
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艦船擬人化:上記タグも参照。故に日本をターゲットとした作品で独島級が扱われることはまず無い。