CV:宮野真守
概要
『蒼穹のファフナー』本編から約一年前の前日譚となるシリーズ2作目『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』の主人公であり、物語の語り手。
竜宮島中学校の生徒会長で、中学3年生の15歳。生年月日は2130年6月15日。
父を11年前の戦闘で、母を2年前に病で亡くし、唯一の家族は母が連れて来たプクという名の老犬。
羽佐間翔子と同様に遺伝性の肝臓病に罹っており(僚は母親からの遺伝)、走ることさえままならない体でありながら、周囲には体調の悪さを悟られぬよう、怠けぐせのある能天気な少年として振舞っている。幼少期から死への恐れと悲しみを心に秘めながらも、「何があっても希望を抱き続ける」精神を育んできた。
幼馴染の生駒祐未とは実は両想いであったが、互いに想いを伝えることはなく、いつのまにか恋愛感情を通り越した感情に昇華され、男女の仲を超えた深い絆で結ばれるようになった。
プクを後輩の蔵前果林に託し、竜宮島をフェストゥムの探知から守るため、島の一部を切り離して囮とするL計画に、パイロットとして立候補、参加する。
搭乗機はファフナー・ティターン・モデル。物語中では明らかにされていないが、搭乗時の僚にも変性意識があり、小説版『蒼穹のファフナー ADOLESCENCE』に収録された本作の脚本では、僚が初めて訓練するくだりで「変性意識が始まり、わくわくしている」と注記されている。またシナジェティック・コード形成値は決して高い適性数値ではないが、同化耐久率は極めて高い。
L計画参加後、8人いたファフナーパイロットは次々と戦死(同化・消滅)し、最終的に僚と祐未が残った。そしてついに竜宮島に帰還できるという場面になって、新陳代謝を学んで海中に適応したフェストゥムに襲撃されてしまう。
竜宮島をまだフェストゥムに探知させる訳にはいかなかったため、僚はフェストゥムもろとも海底でフェンリルを起動して自爆することを決意し、説得に応じた祐未とともに海底に沈む。マリンスノーに包まれる中で想いを告げ、祐未を看取った後に、フェストゥムが生命を理解しつつあることを悟りながら自身も同化・消滅した。
最期の時を過ごす間、僚は音声データでL計画の全貌を記録しており、島の住民たちは後に僚たちがどのように生き、散っていったかの詳細を知ることとなった。また、『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』は、この音声記録に添って物語が進むアニメーション作品である。
4作目『蒼穹のファフナー EXODUS』には彼の叔母の将陵佐喜が登場している。
余談
機動戦士ガンダム00の刹那・F・セイエイ役にオーディションで選ばれたのも僚を演じた宮野氏であるが、これは僚の演技が音響監督に評価されての抜擢である。
それを意識してか、スーパーロボット大戦UXでは、原作通りに昏睡した刹那が目覚めるのは、ファフナーシリーズの舞台である竜宮島である。