南海8000系
なんかいはっせんけい
南海電気鉄道の車両。ここでは2代目の8000系および、改良型として開発された8300系についての解説を行う。
南海8000系(2代目)
南海本線系統で運行している普通鋼製車両7000系(通称「塩害魔王」)の老朽取り換えを目的として開発されたステンレス製の車両で、標準仕様ガイドラインに基づいた標準規格を取り入れている。
標準仕様のため外観と内装は関東の車両(JRE231系など)に近い雰囲気になっている。既存車の1000系との連結運転が可能で、普通列車や優等列車運用のほか、特急「サザン」用12000系の自由席車両として運行されている。
8000系は2008年から運行開始し、2014年までに4両固定編成13本が製造された。自動放送は2016年から使用開始。
南海8300系
2015年からは8300系の製造へ移行した。8000系をベースに改良が加えられており、南海としては初めて車内表示機に液晶式が採用されている他、フロント部分のデザインが一部変わっている。当形式は普通鋼製車両7100系の置き換え用。
モーターは狭軌用の全閉内扇型主電動機を日本で初めて採用。外観は8000系の標準仕様ガイドラインに基づいた標準規格ではなく、JRの321系のような張り上げ屋根となった。製造メーカーは南海としては久しぶりに近畿車輛への発注となった。
ブルーとオレンジのラインは8000系の場合は塗装となっていたが、8300系では塩ビ粘着フィルム貼り付け仕上げになっていて、後者は扉の部分のラインを省略している。
2015年に1次車4両編成×5本が製造されてからは、2016年以降毎年12両のペースで新造している。8000系にはない2両編成も登場している。製造当初から自動放送機能付き。