悅蘭芳

えつらんほう

台湾の人形劇「霹靂布袋戲｣シリーズの登場人物。

「拂天光，照汗青，一步人生終不悔；石中火，夢中身，羽扇輕搖任風流。」

概要

称号：御筆丹青（ぎょひつたんせい）

西武林にある汗青編の御主。常に羽扇を持つ儒雅で瀟洒な美男子で、言葉に儒家訛りを用いる。厳密な処世術を使いこなし、自身の目標に専念する。強烈な野心を抱いており、優れた梟雄の辣腕を以て、御主の座に就く。正道の肩書きでありながら、各勢力の間で転がり、権謀術数をめぐらす。

經天子という弟がいるが、かなり仲が悪く、かつて悅蘭芳を汗青編から追い出し、御主の座を簒奪した。当時の汗青編は莫召奴、素還真など中原正道の人々と敵対していた。

私利私欲のため、策をもって各勢力で転々とすることで、秦假仙から「奸臣蘭」と揶揄される。

「霹靂異數之龍圖霸業」にて、天策真龍が中原の覇権を握った頃、汗青編は事実上瓦解された組織となった。各勢力の間で転々とする悅蘭芳は嫌われ者に扱われる。

彼もついに権謀術数を使い尽くされ、策謀略に捕らわれてしまう。顔の皮が入れ替えられ、定風愁として再び武林に現れる。その後舒石公、素還真たちに感化され、痛感の果てに改心した。

そして「霹靂封靈島」にて、素還真を装い中原正道の人たちを指揮し欲界の波旬と戦い、壮絶な最期を迎える……。