概要
扇の一種で、鳥の羽根を扇の形に整えて持ち手を取り付けたもの。
扇子などと違って骨組みが無いため折りたたむことができず携帯性が悪いうえ、しょせんは鳥の羽なので乱暴に扇ぐとすぐに壊れてしまう。
このような特性上、どちらかというと涼をとるための道具として用いるよりは、個人の装飾やステイタスを誇示するアイテムとしての所持が主目的だと思われる。
漫画やアニメ、ゲームといったフィクション作品…それも三国志をモチーフにしたものには、高確率でコレを装備した軍師キャラが登場し、とりわけ諸葛孔明は持っていないほうが違和感があると言われるレベル。
使われ方としては、主に祈祷や呪術の際の法具として、あるいは日本の戦国武将が用いた軍配と同じような使われ方をすることが多い(ちなみに、軍配も本来は「軍配団扇」とよばれる扇の一種である)。
なお、間違っても並み居る敵兵を薙ぎ払ったり、ビームを発射するためのツールではないのだが、真・三國無双シリーズではコレがデフォルトなのだから困る。
道具は正しく、大切に扱いましょう。
羽扇を持つキャラクター
※前述の通り、軒並みフィクション作品が後付けしたものであり、本当に所持・使用していたかどうかは定かではない。
・諸葛亮…定番。無双シリーズにおける「軍師はビームを撃つもの」という定説もだいたいこいつのせいであり、なんと「無双1」以外の全ての作品で羽扇からビームを撃っているビーム軍師。
・司馬懿…こちらも定番。無双シリーズでは白い羽扇を用いることが多い諸葛亮に対し、黒い羽扇を用いるなど、ライバルとして対比的な描かれ方をしていることが多い。
・周瑜…優秀な軍師であると共に、武勇に優れた武将でもあるのと、上記二人の印象が強すぎるためか、羽扇ではなく剣などの別の武器を持っていることが少なくない。
・姜維…一部作品では、死せる諸葛亮から羽扇を託され、以後形見として愛用している描写がある。
・練白瑛…煌帝国の第一皇女。パイモン(マギ)の迷宮攻略者で、竜巻を起こすができる。
・ノルカ、ソルカ…悪の双子妖怪。ソリが合わず、いつもケンカして人間界に悪影響を与えたため、エンマ大王に妖怪三国志に封印されたラスボスたち。