概要
生きた化石とも称される古い植物であり、2億7000万年前から全く変わっていないというほど。
なお、イチョウの仲間は17種類の属があるがその内の本種以外は、全て絶滅しており(原因の大半は氷河期)、現在は本種のみである(要するに言えば最後の生き残り)。
学名は「GINKGO」。来日した先生が銀杏の読みであるギンキョウを「GINKJO」とかいた筈が、資料を右から左へ渡したところ表記する段階でこのスペルになった。
葉は扇形をしていて、切れ込みが入ることが多い。というか「2つの葉っぱが合さった」形をしている。
秋には葉が黄色に色づいてから落葉する。
ドゥーガル・ディクソンは、「葉っぱで茶ができる」と主張している。
公孫樹とか鴨脚樹とか言われる。鴨脚の中国語音「ヤーチャオ」が「イチャウ」の語源という説が有力。苗族は「鳳姑(ふぇんくー)」という。「鳳凰がどうたら」と言われる。
花は咲くのだが、時々「葉っぱ付きの銀杏(お葉つき銀杏と呼ばれる)」が出る。これは原始的な植物なので時々「花が隔世遺伝して葉になる」現象らしい。また、受粉した際、花粉管がそこそこしか伸びないので、精子は根性で行って授精する。この現象は水があれば解決するため原始的な植物の形質と考えられる。
公害に強いので一応街路樹に適する。ううっ。あと「水を吹いた」という伝承のある銀杏もあるくらい、水分を蓄えている。けっこう根性がある。ううっ。
種子はギンナンと呼ばれ、食用にされるが、ビタミンB6の欠乏を引き起こす物質が含まれているため、多食は禁物である。
ネコのフンのような悪臭を放つため、街路樹にイチョウの雌株を植えてあると、落ちたギンナンが歩行者に踏み潰されてえらいことになる。
漢字表記は「銀杏」。樹木を指す「イチョウ」も「銀杏」、種子を指す「ギンナン」も「銀杏」でややこしいため、区別したい場合は仮名表記が望ましい。
樹木の一部(根っこと幹)が、瘤のようになる謎現象がある。幹に出る器官は、「栄養価の高い謎の白い液体」が中にパンパンであるなどおっぱいに似るため(ちなみに英語圏で「CHICHI」ドイツ語圏では「TSCHITSCHI」とマジでこう書く)、乳が出ない人がそれを拝む信仰があった。でもおっぱいなのにけっこう老けないと生えてこないし、一応栄養繁殖みたいな現象も一応見られるものの、結局何の器官なのか不明。