機動戦士ガンダムさん
きどうせんしがんだむさん
概要
作者は大和田秀樹。
ガンダムエースにて連載されている機動戦士ガンダムをモチーフにしたギャグ漫画であり、原作の様々な名シーンがパロディ化されている。
ガンダムエース創刊から現在まで連載され続けている長期連載作品である。
元々は作者のサイトで公開されていた非公認パロディであり、それがガンダムエース連載に伴い公認パロディとなった(現在は作者サイト掲載作品は削除されている)。
基本は四コマだが、時としてオムニバス形式のストーリーが掲載される事もあり、、実話を元にガンダム制作のドキュメントを描いた「ガンダムを創った男たち」やモビルスーツを擬人化して描かれる「隊長のザクさん」といった別作品に派生する事も少なくなく、彗星ヒヨコといった人気キャラも生み出されている。暴力的かつ下ネタが結構見られるが、社会風刺と見られるネタも少なくない。
なお、題材は1stガンダムのみであるが、これは作者がガンダムは1stしかまともに見た事が無いためである。ただ一部のネタではシャアが後々金色のMSに乗ることを示唆する内容もある。
登場人物
主要人物
シャアさん
本作の主人公の一人。最もキャラ崩壊が激しく、周囲に迷惑をかけているお調子者。やたらと「赤くてツノ付き」にこだわっており、ジオングにまで赤く塗装させたことがあった。ツノがあれば大気圏突入できると思い込んだり、突然どじょうすくいを踊り出すなど奇行が目立つ。あまりの暴走ぶりに上司、部下問わず馬鹿にされている。特にララァからの過激なツッコミには何度も殺されかけている。無線機にソケットを使うなど考え方も古い。脳年齢80歳。
アムロさん
CV:代永翼
思春期真っ只中の情緒不安定な少年。ハニートラップに2度も引っかかる、Gファイターでセイラさんとドッキングした際に激しく興奮し、トランス状態になるなど奇行が目立つ。セイラさんの入浴中にさりげなく風呂場に進入するのを得意としているが度々痛い目にあう。原作で主人公であることを鼻にかけ、脇役を馬鹿にすることが多く、ハヤトは彼に対して怒りを露わにしている。そんなハヤトとセイラさんから触診を受けるため協力することもあったが、やはり酷い目に遭うことが多い。ニュータイプ能力はあるがあまり役に立っていない。
ララァさん
CV:潘めぐみ
暴走するシャアのツッコミ役。シャアに対するツッコミは非常に過激で彼の首を折ったり、血祭りにあげるなど跡が立たない。それでもシャアのことは好きなようである。原作通りニュータイプ能力は高く、シャアは彼女に嫉妬している。シャアからは額のホクロから「エメリウム光線」が出ると思われているが、彼女は不快感を露わにしている。状況によっては原作のように真面目に振る舞うこともあり、死亡していることがある。その時でも天使の姿でシャアに容赦無くツッコミを入れる。
セイラさん
CV:名塚佳織
ホワイトベースの女性クルーでシャアの実妹。アムロやブライトなどから入浴を覗かれたり、シャワー中の画像を投稿されるなど被害を受けることが多い。脇役を馬鹿にするアムロをたしなめるが、彼女もDNA検査をしなければ見分けがつかないなど、同じ穴のムジナである。軟弱者ビンタが必殺技でカイやアムロがよく被害にあっている。「女医セイラ」のコーナーでは完全にドSに徹しており、度々患者達に痛い目に遭わせている。
地球連邦
自分の扱いの悪さを自覚している。存在感を出そうと努力するも裏目に出てしまうことが多い。ドMでセイラさんに殴られることで快感を覚える等危険な性癖を持ち、アムロやカイからは引かれてしまっている。
本作では性格は大して変わらず、出番も少なめのため、ハヤトよりも影が薄い。一応、一部で有名なあのゾゴジュアッジュの生みの親。
基本的な性格は変わらないが、アムロの忠告を聞かずにドアンザク(味方の方)と敵側のザクを一網打尽にするなどいい加減な性格をしている。デブだからという理由でガンタンクにしか乗せてもらえない上、アムロやセイラに戦死することを予期されるなど扱いが不憫である。
本作では出番は少なめ。しょうもない駄洒落を言ったブライトをキシリアよろしく首をメガ粒子砲で飛ばすなど容赦無い。スレッガーに叩かれた上、セイラに軟弱者ビンタを数発食らうなど理不尽な目に遭ったこともある。
アムロの盗撮の被害にあうことが多い。色々な意味で遠ざかっていくアムロに不安を感じている。
まさかのアニメ化
2014年7月に約3分のショートアニメ「機動戦士ガンダムさん」としてアニメ化が決定。
ガンダム作品としては異例のギャグ漫画からのアニメ化となった。
なお、アニメ化に際してキャストは「ガンダム」から一新されているが、ララァさん役を「ガンダム」でララァ・スンを演じた潘恵子の娘潘めぐみが演じるなど一種のファンサービスも見られる。