概要
夜明けの地平線団討伐の報酬としてテイワズが鉄華団に譲渡したハーフメタル採掘場でハシュマルやプルーマ(ハシュマルの子機)と共に発掘されたガンダム・フレームの一体。
発掘時、プルーマを押さえ込むような格好で出土した事もあり、戦闘中に地下に埋没したまま三百年の年月を経たものと思われる。
周囲にはダインスレイヴの弾頭らしき杭も一緒に埋まっていた為、壮絶な戦闘が繰り広げられた事が想像出来る。
発掘された当初はエイハブ・リアクターがスリープ状態で機能凍結されており、鉄華団の技術では起動する事が出来なかったため、テイワズの技術部門に持ち込まれて、リアクターの再起動と機体のオーバーホールが行われ、獅電改に代わりノルバ・シノの乗機となった。
なお、発掘時はガンダム・バエルなどと同様に白を基調としたカラーリングでまとめられていたが、改修に際してヤマギ・ギルマトンの要望からノルバ・シノのパーソナルカラーであるピンク(マゼンタカラー)にリペイントされ、流星号の名も受け継がれた。
フラウロスはシノの乗る流星号としては四代目にあたり、そのカラーリングもあって関係者であれば誰の乗機であるか一目瞭然となっている(カラーリング変更の際に発生するコストについてはシノが自腹を切っている)。
他のモビルスーツがナノラミネートアーマーの防御を突き破る目的で近接格闘兵装を装備しているのに対し、フラウロスはそのトレンドに逆行するかのように複数の火砲を搭載した砲撃ユニットを背部に装備する。
これは射撃兵装によってナノラミネートアーマーの防御を突き破る事を目的とした上位機構であり、フラウロス本体もその能力を最大限に引き出す為に砲撃モードへの可変機構を持つ(フラウロスは人間と豹の2つの姿を持つ悪魔であり、変形機構はそれを体現しているようにも見える)。
砲撃モードでは腕部ガントレットを展開し下半身を前後逆にすることで四脚姿勢を採り機体の安定性を高め、地上戦での命中率向上や砲撃時の衝撃吸収に役立てている他、攻撃の即時回避の補助にも活用される。
なお、流星号の特徴であるアイペイントは、機体の可変機構を考慮して頭部アンテナと砲撃ユニットにそれぞれ描かれている。
機体データ
型式番号 | ASW-G-64 |
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全長 | 17.8m |
本体重量 | 22.9t |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
使用フレーム | ガンダム・フレーム |
武装 |
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パイロット | ノルバ・シノ |
武装
レールガン
ガンダム・フラウロスの主兵装として砲撃ユニットの上部に二基搭載されているレールガン。砲身側面に照準用センサーが搭載されている。
シノはこれを「ギャラクシーキャノン」と名付けている。
二基のエイハブ・リアクターから生み出される電力を集中する事で爆発的な初速を生み出す事が出来る。
その正体はレアアロイ製の特殊弾丸をレールガンで撃ち出す「ダインスレイヴ」と呼ばれる上位機構であり、ナノラミネートアーマーの防御すらも突き破る程の貫通力を持つ。初使用時は使い勝手がわからないシノのために、ヤマギ・ギルマトンがアシスタントとして同乗した。
なお、ダインスレイヴは厄祭戦終結後、ギャラルホルンによって使用を禁止する条約が制定されており、鉄華団はこの条約に辛うじて抵触しない通常弾頭を使用する。
ダインスレイヴ
フラウロスのデータからテイワズの工房が再現を行ったレールガン用の特殊弾丸。シノはこれを「スーパーギャラクシーキャノン」と命名している。
先端部が先鋭化された大型弾であり、ツイン・リアクターの出力によって高い貫通力を誇る。
ギャラルホルンの運用するそれと比較して装備自体は小型であるものの、弾体のサイズもあって通常弾と比較して取り回しに難があり、弾丸も一発のみであった。
ショートバレルキャノン
レールガンと状況に合わせて換装される短銃身砲。
ダインスレイヴとの併用は出来ないが取り回しに優れており、移動しながらの砲撃にも対応可能。その性質上乱戦に於いて威力を発揮する。
マシンガン
砲撃ユニットの下部にアームを介して接続されている120mm口径の機関砲。
マニピュレータで使用する為のグリップも備わっているが、砲撃ユニットに装着した状態でも使用可能。
アサルトナイフ
ピック状の先端部を持つナイフ。
他の機体の物と比較して小型で扱いやすい近接格闘兵装。
関連項目
獅電改プラモデルではバックパックの規格が同じなのでフラウロスのユニットを移植して砲戦仕様への改造などが出来る。
ガンダムバエル:シノのパーソナルカラーに塗り替えられる前のカラーリングが同一。元々はフラウロスがバエルとして発掘される予定だったとか・・・
ガンキャノン:コンセプトやカラーリングが似通っているため、引き合いに出される。四脚の砲撃モードもこちらが行っていた伏せ体勢でのキャノン砲撃のイメージからと見れる。