概要
CV:津田健次郎
大逆転裁判及び大逆転裁判2におけるライバル検事。無印の第3話から登場。初登場時32歳。
偉大なる貴族、バンジークス家の血をひく、顔の傷が特徴的な、やや陰気な雰囲気の男性。
彼の執務室は不吉で格調高く、誰か死んでそうなフンイキだとウワサされている。
大英帝国の法曹界において、倫敦で最も優秀な検事として広く名が知れている。
その一方、中央刑事裁判所(オールドベイリー)の《死神》という異名を持っており、彼が立つ法廷では、被告人は例え無罪となっても無事では済まないといわれている。実際に、無罪となった被告人のほとんどが謎の死を遂げるなどして、大英帝国から消えており、2の第4話時点では、16人が謎の死を遂げたと語られている。
しかし、彼らの中には疑う余地のない"極悪人"も多く、死神の存在そのものが犯罪抑止力に繋がるとされている。彼自身、死神の名の重みに耐えかねて、大法廷から遠ざかったこともあったが、その名が栄誉なるものであるなら、それを喜んで受け入れると語っている。
また、倫敦警視庁の捜査により法廷外で命を落とした者の死とは無関係とされているが、その非業の死を恨んで襲撃されることもあるという。
裁判では証拠品の捏造や証人との裏取引といった不正を一切を行わない至極真っ当な検事。
しかしながら、(一応詫びるものの)審理中、マトはずれな発言を繰り返す成歩堂龍ノ介に対して、神の聖杯(グラス)を嗜んだ後、注いだ飲み物ごと握りつぶす、検事席にかかとを振り下ろす、神の瓶(ボトル)を傍聴席に向かって放り投げるなどなど、逆転裁判シリーズに登場した検事たちに負けず劣らず法廷ではやりたい放題である。
ちなみに、神の聖杯には職人たちの技術の粋が込められており、神の瓶には彼が葡萄園で選び抜かれた逸品が詰められているという。
後述の事件をきっかけに、日本人に対して強い憎悪の念を抱くようになる。理不尽な感情であるとわかりつつも自分自身では制御することができず、成歩堂においてもそれは例外ではなかったが、法廷で幾千の言葉を闘わせるうちに彼を信頼に値する《弁護士》である認めるようになる。
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成歩堂龍ノ介 ハート・ヴォルテックス トバイアス・グレグソン
ベンジャミン・ドビンボー 仮面の従者 クリムト・バンジークス
以下、ネタバレ
かつて、バンジークスには尊敬すべき首席検事の兄クリムト・バンジークスがおり、肩を並べて、司法の未来を語り、笑い合った時代があったという。しかし、兄は10年前に起こった英国犯罪史上に残る大事件、プロフェッサー事件によって殺害されてしまう。さらにその犯人として、兄と同様に尊敬していたとある日本人留学生が起訴され、事件はバンジークスから尊敬した兄、信じた者、そして正義すらも奪い去り、彼の人生を大きく変えることとなった。
さらに、この大事件は、犯人が死んでなお、いくつもの悲劇の連鎖を生み出していき、2の第4話ではバンジークス自身がトバイアス・グレグソン殺害の容疑で起訴され、成歩堂ともう1人の日本人に審理を委ねられた極秘裁判が開廷されることとなる。
なお、被告人になっても法廷でやりたい放題やっている模様。