ゴウセル
ごうせる
CV:高木裕平
概要
年齢 | ? (外見は十代後半) |
---|---|
身長 | 175cm (鎧装着時は700cm) |
体重 | 61㎏ |
血液型 | ? |
誕生日 | 6月2日 |
出身地 | 不明 |
闘級:3100(魔力:1300/武力:500/気力:1300 )
⇒魔力解放後:35400
通称:色欲の罪(ゴート・シン)のゴウセル。
〈十戒〉無欲のゴウセル
本編では52話で登場。
<七つの大罪>の一人で、一見性別不詳な中性的容姿の青年。
印は羊で、右胸にある。一人称は「俺」。
手配書では鎧巨人として描かれており、他の団員達も一部を除いて彼自身の素顔を知らなかった。
本来の中身はセミロングでマゼンタ色の髪と黄色の瞳。瞳はクリっとしていてまつ毛が長く、唇が常にグロス状態で官能的。少女のように中性的な美貌を持つ。
眼鏡をかけた知的な雰囲気を持ち、少女のような鎖骨の見えるワンピースの下に黒い細みのパンツを穿いている。第二部からは、貴族に近い独特なデザインの服装を着ている(周囲からは引かれている)。
十年前の事件後、オーダン村で容姿を変えて「アーマンド」と名乗り、村長の息子であるペリオの従者として暮らしていた。本来の姿とアーマンド時の姿が違う事からも分かるように、髪の長さと色、肌の色を自在に変える能力がある。
演技が上手く、『アーマンド』では弱気な人物を装っていたが、本来は無表情で淡白かつ冷静沈着。マイペースで表情さえ崩さないが、空気が読めない発言は常にストレートである。
読書が趣味で、のめりこめば役になりきってしまう一面を持つ(性格も変わる)。
即ち、何も味付けされていない状態である普段の喋り方は、感情が感じられないように思えるほど淡々としており、ふきだしは四角く、他のキャラとは台詞のフォントも異なり、さながらナレーションのようである。オーダン村で正体を明かして間もないころは、本人なりの気遣いや優しさも見られたが、物語が進むごとに、口調だけでなく言動も淡々としはじめ、しばらくの間倫理感に欠けているかのような挙動もとるようになった(倫理観に関しては終盤で右折平曲あって改善された)。
痩躯な体格に似合わず強靭な身体能力を誇るが、相手を哀れに思うと攻撃はしないなど不必要な戦はしない性分。また、身体はある程度の丈夫さがあり、首をへし折られるようにされても無事だった。「どんなに弄ばれてもある程度耐えられる身体に造られている」など人間ではないというようなセリフも見られる。
巨大な鎧には魔力を抑止する能力があり、騎士時代に何故装備していたのかは不明。
手配書には鎧姿を描かれているので、ゴウセルの素顔は聖騎士でも一部の者しか知らない。
エリザベスの要請を受け、<七つの大罪>と合流した。
視力が悪く、眼鏡をいじくる癖がある。
作中ではダントツの美少年で、「ゴウセルたん」と同性の聖騎士達(魔力を受けていたとはいえ)から求愛されていた事もある。
スピンオフ作品『七つの大罪学園』では日頃から猥本を読んでおり、生徒会から目を付けられている。部活は演劇部に所属しており、スレイダーとは主役を巡って対立している。
中性的な容姿からゴウセルたんと一部の男子から萌えられている。
神器
「双弓ハーリット」
リオネス王国から賜った神器の一つ。
ゴウセルの場合は腕に神器を埋め込んでいるので、本来の形は不明である。
腕に双弓を発動させ、光の矢を放つ。記憶操作も可能で広範囲で威力を発揮する。
魔力(能力)
「侵入(インベイション)」
相手を矢(神器)で射ることで脳に幻覚を発生させる。
攻撃向きではないが精神を蝕む魔力で、ある意味最も〈七つの大罪〉の中で警戒すべきもの。
色々な意味で精神的なダメージを負う。一応、相手の心身にダメージを与えずにいなすことも可能だが、一歩間違えれば、使用者自身も罪悪感などで精神的ダメージを負ってしまう。
・「詮索の光(サーチライト)」
小型の光の矢を刺した相手の記憶を読み取る。
その人物が見たものなら、忘れている記憶もある程度は引き出すことが可能。
相手の精神状態によっては読み取りが困難になる。
・「瘡蓋の記憶(リライト・ライト)」
光の矢を打ち込んだ者の記憶を一時的に改竄する。
相手が本来の記憶との強い違和感を感じてしまうと解除され、術中の記憶は失われる。
・「悪夢語り(ナイトメア・テラー)」
光の矢を打ち込み、相手のトラウマを引き出して精神を悪夢に閉じ込め、行動不能にする。
作中では、ドレファスとの戦闘で使用している。
・「光矢伝達(ブロードキャスト)」
第一部の終盤で使用した技。
光の矢を相手の頭部に貫通させ、瞬時に情報を共有する。
複数人に対して同時に使用可能。
・「大停電(ブラックアウト)」
自分を中心に半径3マイルにいる、気力400未満の全生物の思考を10分間停止させる。
・「大停電の矢(ブラックアウト・アロー)」
「大停電」を矢として放ち、特定の人物だけを停止させる。
神器解放状態のエスカノールでさえ停止するほどの大技。
・「傀儡縛り(ジャック)」
相手を意のままに操る。
・「傀儡乱れ撃ち(ジャックガトリング)」
傀儡を連射する。的を絞ることはできず撃ち続ける。
・「傀儡返し(ハイジャック)」
相手が操っている物体に光の矢を打ち込み、操作権を奪う。
・「消えゆく彼岸(ロストワールド)」
相手の記憶を、任意のところまで最近のものから徐々に消していく。
第二部でディアンヌにこの技を使用し、彼女の記憶を消してしまった。
正体
「変化であって変身ではない」
その正体はマーリンを越える魔術師で、魔神族の十戒の一員だった「無欲」のゴウセルが作った人形。
戒禁の関係で囚われの身となったゴウセルが、外の世界を見るために生み出した存在であり、八百年の間、彼の媒介となっていた。この外見は亡き恋人を模していて、情欲しないために男の体になっている。
戒禁「無欲」
魔神王より与えられた能力。
ありとあらゆる欲が範囲に入る。戒禁を破った者は記憶と感情を奪われてしまう。
元々は作成者の戒禁。
持っているのかどうか不明。戒禁の所為で閉じ込められた作成者が活動するために作ったのがゴウセルなので、使えない可能性が高い。
劇中の動向
聖戦の終盤、生みの親であるゴウセルにより自我と心を込められた【魔法の心臓】を与えられ、リオネス王国の地下で眠りにつく事となった。
物語の数十年前、当時はまだ王子であったバルトラとデンゼルの実姉、ナージャにより発見される。丁度、眠りから覚めたゴウセルはナージャと意気投合し、徐々に絆を深めていく。
しかし、ある事が原因でゴウセルは『色欲の罪』を背負う事となり、記憶と感情を失くしてしまう。
十六年前に【七つの大罪】に加入。
その当時は、マーリンの屋敷で世話になっていた模様。
ザラトラス殺害事件後は、負傷していた所をペリオに拾われ、彼の従者となってオーダン村に身を寄せていた。それから第一部の時間軸で、メリオダス達と再会して再び団に加わる事となった。
リオネスの最終決戦で、ドレファスと戦った際に彼の中に潜んでいた者の存在に気付く。その存在との邂逅と魔力の暴走を抑制するマーリンお手製の鎧を失っていた事も影響してか、人の心を欲するようになっていく。それが災いして、第二部の前半にギーラを含めた一部の人物の記憶を改竄したり、仲間であるディアンヌの記憶を消すなど身勝手な行動を起こすようになる。
バイゼル大喧嘩祭以降、十戒の味方である容疑をかけられて牢獄に入られてしまい、リオネス攻防戦には参加していなかった。メリオダス達の手で十戒が退けられた後、釈放される事となった。
その後、過去に行ったディアンヌとキングから心があったことを知らされ、バルトラ王の持ってきた魔法の心臓を見せられ逃走。記憶を消去しようとするが寸でのところでディアンヌが阻止。魔法の心臓はただのお守りであったことが判明し、今も尚自らの中に残っていることを知って心を取り戻した。
罪状
「<色欲>から王女を誘惑・姦淫したあげく、残虐な手口で殺害した」
数十年前、リオネス王国の当時の王女であったナージャは、病に侵されていた。最後の願いを叶えるために、ゴウセルと愛し合って息を引き取る。
ナージャを蘇生させようと、ゴウセルは彼女の体を切り開いて自らの【魔法の心臓】を移植しようとした事が真相である。その後、魔法の心臓を投げ捨てたことで全ての感情を失った。
他の人物との関係
アーマンドの主。ゴウセルが瀕死の状態で村の外れで倒れていたところを介抱し、以降は恩義のために従者として尽くしていた。
リオネス王国騎士団の一つ、<暁闇の咆哮>の団長。
鎧巨人の討伐の際に本物のゴウセルによって阻まれ、彼の提案を受け入れる。
リオネス王国聖騎士。新世代の一人。
王都奇襲編でピンチに陥った際にゴウセルが救出した。
魔神族で、現在の十戒の一人。
3000年前のゴウセルの事を知っており、彼の事を敬っている。
リオネス王国の王女でバルトラ、デンゼル兄弟の姉。
数十年前に、眠りから目覚めたゴウセルが王城の地下の洞窟で初めて会った人間であり、後に彼が『色欲の罪』を背負うきっかけとなった人物。