1.すなつぶ。砂の中の粒子のこと。
2.しゃりゅう。「十二大戦」に参戦する戦士の一人。本項で解説する。
概要
「綺麗事なめんなよ、ボク」
十二支を司る十二人の戦士がたった一つの願いをかけて殺し合う「十二大戦」の参加者の一人。
肩書きは「申の戦士 平和裏に殺す 砂粒」。
本名・柚木美咲(ゆうき みさき)。身長150センチ、体重40キロ。
大戦にかける願いは「平和が欲しい」。
とある霊山で生を受け、水猿・岩猿・気化猿(みざる いわざる きかざる)という三人の仙人に手ほどきを受けたという、耳を疑うような生い立ちを持つ。お菓子作りが趣味。
大戦の参加者の中で唯一の平和主義者だが、それ故に他の戦士からは敬遠され気味。
戦い敵を倒すのではなく、停戦交渉や和平案を駆使していくつもの戦争を停めてきたある意味での英雄。
大戦にも戦うためではなく、参加させられた者たちを救うために参加した。
争いを停めるためなら手段を選ばず、ある意味一番敵に回してはいけない相手かも知れない。
平和という「理想」を謳う一方で、自分の力を以てしても救いきれない人たちがいるという「現実」をしっかり理解して目を逸らさず、「綺麗事」を「綺麗事」として貫き通すことをやめない信念の人。
例え攻撃されても相手を説得して傷付けずに解決しようとする姿勢を決して崩さず、その姿は庭取の破綻した心にも影響を与え、寝住には当初こそだせえと思われていたが、後に願いを叶える権利を手に入れた彼に「あいつを生き返らせるってのはどうだ?」と一時は本気で思わせた(その後、『一人だけ生き返ったとして、あいつはそれを受け入れないだろう』という理由で断念)。
決して非力というわけではなく、体術に加え、三態を自在に操る仙術を使い、「わけがわからないほど強い」とされる失井すら制圧するほどの実力の持ち主。
最期
寝住とともに下水道に潜んでいたが、憂城の操る鳥ゾンビに追い出され、地上での戦いで街路樹に吊り下げた断罪弟の首を利用した死角への攻撃で肺を潰されて死亡。
彼女自身もゾンビ化し、彼の手駒になり果てた。