「綺麗事なめんなよ、ボク」
曖昧さ回避
pixivにおいては、2の意味でタグ利用されている場合がほとんどであるため、本項目で解説する。
概要
肩書きは「申」の戦士 『平和裏に殺す』砂粒。
本名は 柚木美咲(ゆうき みさき)で、大戦にかける願いは「平和が欲しい」。
十二支を司る十二人の戦士がたった一つの願いをかけて殺し合う「十二大戦」の参加者の一人であるが、大戦の参加者の中で唯一の平和主義者である。それ故に他の戦士からは敬遠され気味。
戦い敵を倒すのではなく、停戦交渉や和平案を駆使していくつもの戦争を停めてきたある意味での英雄。
大戦にも戦うためではなく、参加させられた者たちを救うために参加した。
争いを停めるためなら手段を選ばず、ある意味一番敵に回してはいけない相手かも知れない。
人物像
とある霊山で生を受け、水猿・岩猿・気化猿(みざる いわざる きかざる)という三人の仙人に手ほどきを受けたという、耳を疑うような生い立ちを持つ。お菓子作りが趣味。
平和という「理想」を謳う一方で、自分の力を以てしても救いきれない人たちがいるという「現実」をしっかり理解して目を逸らさず、「綺麗事」を「綺麗事」として貫き通すことをやめない信念の人。
たとえ攻撃されても相手を説得して傷付けずに解決しようとする姿勢を決して崩さない。
その姿は、庭取の破綻した心にも影響を与え、寝住には当初こそだせえと思われていたが、後に願いを叶える権利を手に入れた彼に「あいつを生き返らせるってのはどうだ?」と一時は本気で思わせた(その後、『一人だけ生き返ったとして、あいつはそれを受け入れないだろう』という理由で断念)。
戦闘スタイルおよび能力
決して非力というわけではなく、体術に加え、上記の三仙人のもとで培った「三態を自在に操る仙術」を使う。
単純な格闘戦ならばおそらく「わけがわからないほど強い」とされる失井とすらほぼ互角で、彼を制圧するほどの実力の持ち主(そのため失井からは「戦いを終わらせる戦士」と「戦いを止める戦士」として一度話してみたいと思われていた。)
上述のように相手が力づくで攻撃するようなことしてもただじっとするだけでなく、手加減して傷つけずに説得するために戦うこともある。本人曰く「私は平和主義者だけど無抵抗主義者じゃない」
劇中での行動(ネタバレ注意)
※以下、『十二大戦』および『十二大戦対十二大戦』におけるネタバレ注意
- 『十二大戦』
寝住とともに下水道に潜んでいたが、憂城の操る鳥ゾンビに追い出され、地上での戦いで街路樹に吊り下げた断罪弟の首を利用した死角への攻撃で肺を潰されて死亡。
彼女自身もゾンビ化し、彼の手駒になり果てた。
その後失井と交戦するも、突如現れた寝住が持ってきた醜怪送りで再生不能なまでに吹き飛ばされる。
ちなみに、今回の十二大戦を終わらせるために、様々な和平案を考えていた模様。
- 『十二大戦対十二大戦』
今回のルールには戸惑いを感じてしまい、十二戦犯サイドに行って先を取られたことで意気消沈しかけていたが、亥の戦士である異能肉の叱咤激励で持ち前のリーダーシップを発揮する。
その後、戦犯側の交渉人サー・カンサーとの会議で、ドクター・フィニッシュとゴー・トゥ・ヘヴンの独断により毒殺されてしまう。しかし、最後に彼らの「戦犯たちの戦う理由」を理解したようで、その顔は安らかなものであった。