ラズワルド
らずわるど
「踊らせてあげる!」
概要
明るく社交的な性格であり、誰とでも気さくに付き合う。
女の子が大好きで、暇さえあればナンパをしているが、成果はいまいち。
軍の女性陣に対してもナンパしており、暗夜(と一部白夜)の臣下たちだけでなくアクアや暗夜王女たちに対してもお茶に誘うこともある。
踊り子だった亡き母と同じくダンサーを志しており、踊りが上手い。
実はとても恥ずかしがり屋。
余談だが、ピエリに(相棒として)好き、と言われて顔を赤らめていることを『ナンパするくせにウブってやつなの!』と評されている。(FEif)
傭兵であり、出身や過去の経歴は一切不明。
ある日ルーナやオーディンと共に突然暗夜王国の王城に現れ、ガロン王の命令でマークスの臣下になる。当初はマークスから不審がられていたものの、高い実力から気に入られ、信頼を得た。一方でナンパの苦情は全部マークスに報告が上がるため、マークスからは謹慎を言い渡されたり、DLC『楽園争奪戦』でもバカンスに出たマークスから手紙で『ラズワルド…ナンパばかりしていたら許さん』と戒められたりとなかなか手厳しく扱われており、ラズワルドもマークスには頭が上がらない(さらに『ならず者のけんかに巻き込まれて飛んできた手斧で怪我をする』という妙な報告まで上がったりする)。
しかし第1王子直属の臣下だけあって、見た目や性格に反して実力は暗夜軍の中でも上位に入り、特にバケモノ退治は慣れているとのこと。その実力は模擬戦とはいえマークスを一対一で翻弄し、「負けるかもしれない」と思わせる程(当時マークスは既に暗夜最強の騎士になっていたと思われる。…じゃああの二人ってどれだけ強いんだ……)。また例えマークスが相手でも、異議があれば意見をはっきり言う事もある。
暗夜王国では仲間になるが、白夜王国では敵として戦うことになる。
娘は同じく女の子好きでナンパ癖があるソレイユ。
羞恥心がうすく、踊りのセンスはいまいちとラズワルドとは正反対な一面があるが、常に明るく振舞う気さくな性格は共通している。
公式人気投票では男性キャラクターの中では9位となっている。
ユニット性能
初期兵種は前述の通りマーシナリー。従来作で言う傭兵に当たる。
同じマーシナリーのルーナよりも力・技・幸運が伸びやすい。逆に速さ・防御・魔防はルーナのほうが伸びやすい。
全体的に前衛系としての成長率はバランスよく伸びるため本来なら扱いやすいキャラではあるがいかんせん前衛系が多く出撃枠に余裕がないのが難点。使っていくなら便利な暗器が使える「忍」にするのもいいだろう。
パラレル先は何故か「忍」。おそらく本人の恥ずかしがり屋が反映されたからだろうか。とはいえ暗夜王国では暗器を使えるキャラは限られており、忍系で獲得できるスキルは「滅殺」「暗器の達人」など便利なものが多いためスキル目当てにクラスチェンジするのも悪くない。また技も伸びやすいため「滅殺」も出やすい。
固有スキルは応援コマンドの【青の踊り】。
応援時に周囲2マス以内の全味方の力・速さを+1(1ターン)にできるいわゆる上昇値は少ないながらも○○の叫びと同じ。そのため叫びコマンドをかき集めて叫び要員にするのも面白いだろう。
彼の名を冠した「ラズワルドの舞剣」は速さが上がる代わりに守備と魔防が下がる。威力は鉄と鋼の中間とそれなりに安定した性能を持つ剣である。因みに外見は前作に出て来た「神剣バルムンク」の色違い。全体的にくすんだ色合いになっており、柄糸が赤から紺になっている。
花咲く笑顔 ラズワルド
属性 | 赤 |
---|---|
武器種別 | 剣 |
タイプ | 歩行 |
武器 | 銀の剣+ |
奥義 | 夕陽 |
パッシブB | 斧殺し |
パッシブC | 速さの鼓舞 |
ヒーローズ版でも、剣・歩兵として登場。ifでの設定に合わせ経歴は不明となっている。
スキル「斧殺し」で斧相手に二回攻撃可能(HPが一定以上で発動)で、対斧要員の一翼を担う。また、「速さの鼓舞」で味方の速さを強化させサポートしたり、奥義でHPを少々回復でき、比較的ロストしにくい。
しかし魔防が低い為、魔法攻撃に弱い。一撃で倒される恐れもあるので、特に青属性の魔法攻撃と速さが高い魔法アタッカーには要注意。
ただ、☆5で装備可能の最強武器が、威力しか恩恵のない「銀の剣+」のため、他のユニットから自分から攻撃時速さが下がるが2回攻撃可能な「勇者の剣+」か「相性激化」と同じ効果を持つ「旭日の剣+」等を継承する必要がある。
余談だが、6月の大英雄戦ローローでは相手の攻撃と速さが高く追撃込みの攻撃は剣ユニットですら瀕死になりかねないほどの威力だった。そのため、斧ユニットから追撃を受けなくなる斧殺しの需要が増えたが、ラズワルドは☆4で「斧殺し3」を習得できるので彼の需要は一気に高まった。
関連イラスト
ネタバレ
以下にネタバレあり
その正体は、前作「ファイアーエムブレム覚醒」に登場したアズール本人。
踊り子だったという「亡き母」はオリヴィエのこと。
ある目的のために、オーディン(ウード)、ルーナ(セレナ)と共に別の世界からやってきた。彼らの台詞から、本編の時間軸でクロムたちと同行した本人たちである事が示唆されている。
前の世界での過酷な経験から実力は非常に高く、マークスが手合わせした時に本気で負けると思った程。マークスに仕えているのも目的を果たすためだが、それとは別に主君として心から慕っている。しかしいずれは元の世界に帰らなくてはならず、平和になった後もずっと自分を支えて欲しいというマークスの言葉を肯定することはできなかった。娘に対しても、いつか永遠の別れが訪れるだろうと辛く思っている。
実は3人の中でも過去の辛い出来事が特に重くのしかかっており、親友であるオーディンとの支援会話はナンパ者で明るい普段からは想像つかないような彼の内面の弱さを曝け出すやや異色なものとなっている。マークスや主人公(カムイ)との会話でもその片鱗が見える(彼が真顔で語るセリフに注目するといい)
透魔篇では同じ第1王子の臣下であるサイゾウとの支援会話があり、サイゾウにナンパ対決を挑むも惨敗を喫している。敗因についてラズワルドはかつて自分がナンパ対決で負けた顔半分隠した男と強面の男の両方を持っているからと分析している。ちなみにサイゾウとその顔半分隠した男は中の人が同じである。
サイゾウは同じ第一王子の臣下でありながら、軟派な性格と出身が不明というところから何かと敵視していたが、ラズワルドがリョウマを化け物の攻撃から守ったのを目の当たりにしてからは好敵手として認めた。
白夜篇ではマークスの制止を押し切り出撃。
その結果戦死してしまい、他の二人と違って元の世界に戻る事は叶わなくなってしまう…。
ただし、この章のクリア条件はマークスの撃破であるためラズワルドとの戦闘を回避することは可能。
ちなみに彼らの本名はラズワルドとオーディンの支援をAまで進めるとこの作品でも(DLC抜きでも)明らかになる(オーディンは出撃の時間となったため『行くぞ、アズール』と言っている)。
ちなみにamiiboのルキナも出会いがしらに彼の本名をすっぱ抜いている。
またそれ以外にもオーディンとの支援会話で昔お祭りでつらいときは支えあうという約束をしたことを言っていたり(前作DLC『絆の収穫祭』の時の会話でそう言っていた)、マークスとの支援会話で彼に街でのナンパが原因で謹慎処分を食らっているときにマークスの顔をじっと見つめて『マークス様には瞳の中にきずあととかないんですね。暗夜王国の紋章とか』と言ったり(マークスには『僕の国の王様にはあったんです』と説明している)、可愛い子を演じ、ガサツな本性をもつシャーロッテに対し本性を知ったあとも『君みたいな子は初めてじゃない』と言ったりもする(おそらく普段は気弱でふとした拍子にキレる女の子の友人がいたからだろう)。
またDLC『絆の暗夜祭』ではスズカゼのモテる秘訣を学ぶため、かつて母親のオリヴィエがアズールのダンス練習を見るためにとった方法と同じような方法でスズカゼを観察していた(怪しげな木箱から見つめる、木の上から見る、布をかぶってランタンになりきる、など)。
マイルームでの触れ合いを続けると主人公にも本名を明かしてくれる。
当然ながらDLC『覚醒との邂逅』でもクロムを知っており自分と同じ踊りをする後に出会うことになる踊り子(つまりオリヴィエ)によろしく伝えてくれ、と頼みごとをする(対するクロムはまだ時間軸としてはラズワルドすなわちアズールと会う以前であり彼のことはもちろんオリヴィエのことも知らないのである)。
ルキナやルフレの英雄戦でもやり取りがあり、ルフレのほうではラズワルドがルフレをどのように見ているかはぼかされているが、ルキナのほうは『ルキナの記憶や技量などを模した全く別の存在である』と看破している描写がある。
DLC『見えざる史実』では3人組がどうやって『if』の世界までやってきたのかという経緯が描かれている。
邪竜ギムレーの戦争が終結したのち、顔を隠したハイドラ(透魔竜本体ではなくハイドラの『良心』である)と出会い、彼からの透魔王国や白夜・暗夜王国を救う、という依頼を引き受けた。
髪の色はハイドラの力で変えられ、後編の透魔王国内ではマーシナリーとしてのスキル、『ラズワルド』という名前、そして一時的にだが神祖竜の竜脈の力をハイドラから与えられた。
力を受ける以前の前編ではクラス名は『マーシナリー』ではなく『傭兵』となっている(ポーズも『覚醒』の状態である)。
母親同様に力を与える踊り(つまり『青の踊り』)を使えるようになったのも、後編でラズワルドとなった時点である。
また、ハイドラからはさらに元の世界に帰るためにと転移の水晶玉を渡されている。
娘のソレイユにも水晶玉のかけらを持たせており、ラズワルドがソレイユの剣に括ったのだという。
平和になった後の後日談では、オーディンやルーナと同様に姿を消した事が判明する。結婚していた場合は妻も一緒にいなくなるが(カムイと結婚した場合は除く)、子どもの方はその後も『if』の世界での活躍が語られている。