広電宇品線の説明
広島電鉄宇品線は、広島市中区の紙屋町(東・西)電停で本線より分岐し、広電本社前電停を経て、同市南区に入った皆実町6丁目で皆実線と合流、広島港電停にいたる。全長5.7km。
1912年11月23日に紙屋町~御幸橋の間で開業し、1951年4月1日に全通した。2003年3月29日の広島港フェリーターミナル拡張整備にともない、広島港電停がこの新ターミナルに延伸したこともあり、全通当時に比べて400m伸びている。
停留場
紙屋町東(M9) - 本通(U1) - 袋町(U2) - 中電前(U3) - 広島市役所前(U4 ※) - 鷹野橋(U5) - 日赤病院前(U6) - 広電本社前(U7) - 御幸橋(U8) - 皆実町6丁目(U9) - 広大附属学校前(U10) - 県病院前(U11) - 宇品2丁目(U12) - 宇品3丁目(U13) - 宇品4丁目(U14) - 宇品5丁目(U15) - 海岸通(U16) - 元宇品口(U17) - 広島港(U18)
※・・・宮島線の廿日市市役所前駅との区別のため本記事では「広島市役所前」としたが、実際の停留場名は単に「市役所前」。
乗り入れる運行系統
運行系統上の宇品線は、1号線と称し、広島駅を起点として紙屋町(東)で本線より戸籍上の宇品線に入り、広電本社前を経て広島港にいたる。広電においては2号線(宮島線)とともに基幹路線となっているためか、連接車による運行が多い。
このほか、戸籍上の宇品線には3号線(西広島線)、5号線(比治山線)、7号線(都心線)が乗り入れてくる。
3号線は広電西広島~土橋~広電本社前~宇品2丁目を基本に、朝方のみは広島港へも乗り入れる。また7号線は横川駅~十日市町~広電本社前の路線である。
5号線については、皆実線の記事を参照のこと。
7号線は江波電車営業所の担当だが、1・3・5号線は、広電本社前電停を最寄とする千田電車営業所の担当である。
国鉄宇品線
かつては国鉄(現JR西日本)にも宇品線が存在し、そちらは広島駅を起点に、広電皆実線よりも東側(比治山のさらに裏側)を通り、広電海岸通電停に近い場所にあった宇品駅までの5.9kmを結んだ非電化路線だった。
1894年8月21日に開業し、1971年度末に廃止されている。